オリンピック
森元首相、下村文科相・・・
日本の劣化の象徴となった
新国立競技場「戦犯」は誰だ

政治力を発揮できなかった森喜朗・元首相

沈黙を続ける安藤忠雄氏

総工費が2520億円に膨らんだ新国立競技場の建設は、予算のあてのないまま見切り発車、ラグビーワールド杯前の2019年5月の完成を目指すことになった。

斬新な流線形デザインの女性建築家ザハ・ハディド氏の案は、予算オーバーによって修正され、開閉式屋根は五輪閉会後に先送りされ、1万5000席の可動式の椅子は仮設席となった。

しかし、もっとも費用がかかる巨大な2本のアーチ構造は維持されたので、修正しても予算は2倍近くとなり、東京都に要請した500億円は宙に浮いたまま、今後、整備主体の日本スポーツ振興センター(JSC)は、国とともに予算の獲得に走る。

それにしても、2020年東京オリンピックを象徴するメーン会場が、なぜここまで混乱してしまったのか。

痛感するのは、日本の劣化である。

安藤忠雄氏は、日本を代表する建築家で、2011年11月、ハディド案を選定した国際デザインコンクールの審査委員長だった。「アンビルド(建築されない)の女王」の異名を取るハディド氏の案では、予算オーバーとなることがわかっていたという。

しかし安藤氏は、最後に一任を取り付けてハディド案を採用。選考過程をオープンにして欲しいという声はあるものの、JSCは議事録を公表せず、安藤氏はマスコミ取材に答えない。

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