「世界」を目指して不幸になるより、
国内で心地よく"それなり"を目指すべきか?

2015年07月01日(水) 田村 耕太郎
〔PHOTO〕iStock by gettyimages

洗練され、野心と自信に溢れる若者が急増中!

サッカーや野球といったプロスポーツの世界でもそうだが、世界の次世代リーダーも早い段階で探し出して舞台を与え、育て、投資して、そしていち早く刈り取る競争が始まっている。ビッグデータに基づく壮大な"グローバル青田買い"である。

先日、市内の高級ホテルで、われらミルケン・インスティテュート(MI)が選んだヤンググローバルリーダー(各界の次世代リーダー候補、YGL)たちに会った。世界の金融・経済・メディア・エンターテイメントにおいて最高のネットワーキングを持つMIが選んだ人材だけあって、自分の将来に自信を持ち、キラキラと輝いている若者ばかりだ。

世界経済フォーラム(ダボス会議、WEF)でも毎年世界各地からYGLを選出していて、そちらと重複している者もいたが、大半は違った。圧倒的に金融系が多く、若くして大手PEや政府系ファンドでごぼう抜き出世している者までいた。年齢は20代が多い。新卒の22歳でIMFに入った才媛もいれば、20歳で大学を卒業した元プロのポロ選手で10ヵ国語を操るスイス人青年もいた。彼はもうすぐ父親の投資業務を引き継ぐらしい。

WEFのYGLと重複しているのは、だいたい30台前半で、すでにダボスで登壇しているような飛び切りハイエンドな連中のみだった。




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田村 耕太郎

(たむら・こうたろう) 前参議院議員。エール大学上席研究員、ハーバード大学研究員などを経て、世界で最も多くのノーベル賞受賞者を輩出したシンクタンク「ランド研究所」で唯一の日本人研究員を務めた。
国立シンガポール大学公共政策大学院名誉顧問、新日本海新聞社取締役東京支社長。
1963年生まれ。早稲田大学卒業、慶応義塾大学大学院修了(MBA取得)。デューク大学ロースクール修了(法学修士)、エール大学大学院修了(経済学修士)、オックスフォード大学上級管理者養成プログラム修了、ハーバード大学ケネディスクール危機管理プログラム修了、スタンフォード大学ビジネススクールEコマースプログラム修了、東京大学EMP修了。
2002年から10年まで参議院議員を務めた間、内閣府大臣政務官(経済財政、金融、再チャレンジ担当)、参議院国土交通委員長などを歴任。
シンガポールの国父リー・クアンユー氏との親交を始め、欧米やインドの政治家、富豪、グローバル企業経営者たちに幅広い人脈を持つ。世界の政治、金融、研究の第一線で戦い続けてきた数少ない日本人の一人。
2014年8月、シンガポールにアジアの地政学リスクを分析するシンクタンク「日本戦略情報機構(JII)」を設立。また、国立シンガポール大学(NUS)リー・クワンユー公共政策大学院の兼任教授に就任し、日本の政府関係者やビジネスリーダーに向けたアジア地政学研修を同校教授陣とともに実施する。
著書に『君に、世界との戦い方を教えよう 「グローバルの覇者をめざす教育」の最前線から』などがある。