「超長時間の審査」が原子力施設の安全性を高めるわけではない! “活断層”問題に揺れる規制委・規制庁
石川和男
〔PHOTO〕gettyimages

担当課が多忙だから回答が遅れていたのか?

今月12日の原子力規制庁定例ブリーフィングの議事録を読み、映像を視聴していたら、非常に違和感のあるやりとりがあった。

その部分を抜粋すると、次の通りである(註:「原電」とは日本原子力発電を、「敦賀」とは原電・敦賀原子力発電所をそれぞれ指す)。

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記者:(前略)10日に原電と敦賀の破砕帯の関係で規制庁は面談されています。これはホームページでも確認したのですが、3月の上旬に原電から質問状が出て、近く回答すると面談録にはあるのですけれども、質問状が出てから3ヵ月近く経っているのですね。これは何でこんなに時間がかかっているのですか。

規制庁:回答の準備に時間がかかっているということで承知をしております。

記者:報告徴収命令と破砕帯の評価書の関係ですとか、これは規制庁内で整理はされていると思うのですけれども、整理されていたらそんなに時間はかからないと思うのですが、いかがなのでしょうか。

規制庁:皆様も御案内のように、担当課は耐震課の方になりますが、いろいろな 案件を抱えていて、この間、非常に多忙を極めていたということで、なかなか準備が進んでいなかったと承知しております。

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このやり取りだけからだと、規制庁の担当課が忙しいために原電の質問状に対する回答が遅れていると見える。しかし、本当にそうなのだろうか? 背景には、原子力規制委員会の活断層評価に関わる根本的な問題がある――私にはそんなふうに思えてならない。規制委・規制庁のホームページからの抜粋になるが、経緯は次ページのようなものだ。

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