[BCリーグ]
富山・吉岡雄二監督「期待通りの働き、ローズ兼任コーチ」

投手陣再編の柱は左腕・佐藤

 現状は11勝19敗3分で地区最下位。先発投手が試合をつくれず、負けが込んでしまいました。もともと一発のある打線ではないだけに、投手陣が崩れると苦しい戦いが続いてしまいます。

 誤算のひとつは元メジャーリーガー大家友和の不振でした。8試合に登板して1勝4敗、防御率9.87。日本では例のないナックルボーラーとしてのチャレンジで苦労しています。スピードの出ないナックルボールでバッターを抑えるのは難しいもの。本人もこれまでの実績とプライドがあるだけに葛藤も大きいはずです。

 そこで気分転換の意味も込め、本人と話をしてリリーフを経験してもらうことにしました。21日の石川戦では少しストレート系の比率を上げて1回を3者凡退。見た感じでは悪くない印象を受けました。これからの起用法は彼と相談しながら、先発、リリーフの両面を視野に入れたいと思っています。

 投手陣は後期に向けて再編成を行うつもりです。唯一、先発の柱として考えているのは左腕の佐藤康平。彼は昨季に続き、今季も当初の構想ではリリーフでした。しかし、先発陣に結果が出ない中、スターターに回すと徐々に試合をつくれるようになってきました。

 彼の武器は右バッターでもストレートと変化球で三振が奪えるところ。テンポもよく、ピッチャー有利のカウントにできるため、先発でも活躍できるタイプだとみています。

 何より、タフィ・ローズが選手兼任コーチとして入団し、打線は大きな柱ができました。タフィはNPBで13年間プレーし、464本塁打は歴代外国人トップ。異国の地で苦労しながら日本の野球を理解し、結果を出し続けた経験は貴重です。僕も近鉄時代、チームメイトとして彼の姿勢には尊敬の念を抱いていました。

 グラウンドでのプレーはもちろん、コーチとして若い選手に教えてほしい。開幕直後、半分ダメ元でタフィにコンタクトをとると、本人は真剣に考え、「少し時間をくれ」と返事をしてくれました。それから週5でトレーニングを行い、現役復帰できるか判断してくれたようです。