余剰食材を有効活用し、食料を必要としている人々に届けるまでのプロセスをまとめた「Food Efficiency Framework」
余剰食料の有効活用に取り組むFareShareの公式ウェブサイト

食の効率化のためのフレームワーク

英ロンドンで、2015年6月17日、余剰食料の有効活用について話し合う「Surplus Food Summit(サープラス・フード・サミット)」が初めて開催されました。英政府機関・食品基準庁(Fresh Produce Consortium)や、業界団体の食料製造業連盟(Food and Drink Federation)、英国小売協会(British Retail Consortium)との提携のもと、英チャリティ団体「FareShare(フェアシェア)」が主催。

食料廃棄物を減らし、余剰食料の活用を通じて飢餓で苦しむ人々をサポートする取り組みを、フード業界全体で広く推し進めるべく、ネスレ(Nestlé)やケロッグ(Kellogg Company)らの食品メーカーをはじめ、テスコ(Tesco)、アズダ(Asda)、セインズベリー(Sainsbury’s)といった英大手スーパーも参加し、各企業の成功事例などが広く共有されました。

Surplus Food Summitにおいて、とりわけ注目を集めたのが、FareShareが発表した「Food Efficiency Framework(食の効率化のためのフレームワーク)」です。小売業者や食品メーカーらとのこれまでの実績から、英国内外の成功事例をもとにまとめられたもので、事業者が、余剰食料を可能な限り早く特定し、チャリティ団体などを通じて、食料を必要としている人々に届けるための標準的なプロセスがまとめられています。

Food Efficiency Frameworkは、「Prepare(準備)」、「Share(分配)」、「Benefit(今後への役立て)」に大別される、8つのステップで構成されています。まず、事業者それぞれが、事業の領域やプロセスなどを鑑み、「余剰食料」の範囲を定義。余剰食材がどこで発生しうるのかを特定し、余剰食料を他のものと分別したら、準備プロセスは完了です。あとは、実際に、チャリティ団体ごとに、余剰食料を割り当て、寄付の申し出を行い、随時、配給していきます。

また、このフレームワークでは、これら一連のプロセスに加えて「Benefit」というプロセスを設け、余剰食料の特定から配給までの活動をモニタリングし、その成果を定期的に発信することを奨励。余剰食料の有効利用と食料廃棄物の削減に向けて、各事業者がさらなる改善に取り組みやすくなるような仕組みとなっています。

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