[アイランドリーグ]
愛媛・正田樹「ひとつでも上のレベルを」

~リーグ注目選手に訊く(Vol.1)~
4月中旬から約1カ月間、52イニング連続無失点を続けた。

 四国アイランドリーグPlusは現在、前期シーズンを終え、選抜チームが北米遠征中だ。今回の選抜チームでエース格として公式戦初戦の先発を託されたのが愛媛の正田樹である。

 昨季、途中入団し、今季は9試合に先発して防御率は驚異の0.90。トップタイの5勝(3敗)をあげている。緩急を生かしたピッチングは四国に来て、より円熟味を増した印象を受ける。NPB3球団、台湾2球団、独立リーグではBCリーグとアイランドリーグ両方を渡り歩いた左腕にインタビューした。

先発の方が向いている

――前期は素晴らしい成績でしたが、振り返っていかがでしたか。
正田: 昨年の自分と比較すると、四死球の数も減り、その点では良かったと感じています。

――昨季は途中入団で、後期は6勝2敗、防御率0.99の成績でMVP。昨季を踏まえ、オフの間にどんな点を改善させたのでしょう?
正田: 特に変えたことはありません。オフは例年通り、鳥取のトレーニング施設(ワールドウィング)に行って、フィジカル強化に務めました。今年は最初から愛媛でやることが決まっていたので、春のキャンプで充実した日々を過ごせたのが良かったのではないでしょうか。

――今季は開幕投手も務めました。
正田: 開幕投手は台湾時代もやっていますから、それほど意識することなく投げられました。

――愛媛に入団後は先発を任されています。中4日での登板もありますが、先発での調整に慣れた面もあるのでしょうか。
正田: そうですね。先発は過去にも経験がありますし、僕のタイプとしては長いイニングを投げてゲームをつくるほうが向いているのかなと思っています。中4日は、中6日、5日に比べれば、もちろん疲労はありますが、さほど影響はなかったですね。

――他球団の監督、コーチやバッターに聞くと、「緩急の使い方がうまい」と口を揃えます。その点は自身の持ち味だと?
正田: もちろんです。緩急を最大限生かすことは昔から変わっていません。

――途中は52イニング連続無失点も記録しました。数字は意識しましたか。
正田: 全然、気にならなかったといえばウソになりますが、周りが言うほど意識はありませんでした。1試合1試合、投げ終えた結果として記録が続いていたという感覚でしたね。