地方消滅は回避できるのか【後編】
「これから高齢者が東京に集中すると、ますます地方の経済が回らなくなります」
白河桃子×増田寛也対談

[左]白河桃子さん(少子化ジャーナリスト) [右]増田寛也さん(日本創成会議座長)

【前編】はこちらをご覧ください。

男性超地域と女性超地域

白河: 地方へ行くと、女性の一極集中地域というのがあって、それはそれで問題なんです。例えば札幌。北海道ではニセコなどごく少数を除いて、札幌以外は全て消滅可能性都市になっています。つまり北海道中から女性が札幌に働きに来ているんですね。仕事がないので、そうならざるを得ない。九州でいえば福岡も似ています。あと長崎も、女性の独身人口のほうが男性より1万人超多いんです。

増田: 男女比が極端なんですね。男性が多い地域と、女性が多い地域とで。

白河: (資料を見せながら)これは広島県の例なんですけれども、結婚対策に取り組む前に、男性超地域、女性超地域ということでその要因を分析しました。分析をしてから対策を考えている地域は本当に少ないので、これを全国モデルにしてほしいですね。

やっぱり女性が超過傾向のところと男性が超過傾向のところとでは、対策が全く違います。それを分析せずに、どこも同じような婚活イベントをやっている。それでは税金の無駄になってしまいます。

地方消滅と東京老化
著者=増田寛也、河合雅司
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ひとつ教えていただきたいのですが、札幌、福岡、長崎のように独身女性が多すぎる地域、集まりすぎてしまったような所は今後どうすればいいのでしょうか?

増田: 北海道が難しいのは、男はみんな本州に行っちゃうんですよ。それで男女比が悪くなって、結婚年齢が遅くなっていく。平均結婚年齢を比較したら、九州と比べて2歳ぐらい違うんです。九州は福岡市のような例外はあっても、わりと男女比がそろっている。東北には男はぞろぞろいるんですが、女性が遠くに行っちゃうんですよね。

白河: 一般的には、東北は男性超過地域。西に行くほど女性超過地域になっていく。北海道は、札幌だけが別格ですね。