賢者の知恵
2015年06月28日(日) 週刊現代

最新研究「瞬間睡眠」が、脳を若返らせる
昼間に突然「カクッ」あの瞬間に起きていること

週刊現代
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〔PHOTO〕gettyimages

認知症のリスクが激減

ときには死に至る病をも引き起こす睡眠不足。だが、歴史上の偉人たちのなかには、こんな人々がいる。

ナポレオン・ボナパルトは睡眠時間について、

「3時間は勤勉、4時間は常識、5時間は怠惰」

と語り、自身は夜3~4時間しか眠らなかった。

また発明王エジソンは、「睡眠は時間の浪費だ」と主張し、「4時間以上眠ると気分が悪くなる」と公言していた。

不健康で認知機能が衰えるどころか、意気軒昂で発想豊かだった偉人たち。彼らはなぜ、少ない睡眠で歴史に名を残すことができたのか。

「それは仮眠、とくにマイクロ・スリープ、日本語で言えば『瞬間睡眠』を、うまく活用していたからだろうと考えられるのです」

そう語るのは、睡眠障害の治療などに詳しく、『脳が突然冴えだす「瞬間」仮眠』(SB新書)などの著書がある、雨晴クリニック副院長の坪田聡医師だ。

「昼食後の会議などで集中力が切れると、カクッと瞬間的に眠ってしまうことがありますが、それがマイクロ・スリープです。本人は起きているつもりでも、数秒から10秒ほど睡眠状態に入っているのです」(坪田氏)

つまらない会議の最中や、昼下がりに読書をしていると、ふと意識が飛んでしまう。あの現象に、実は脳を若返らせる効果が隠されているという。

「眠たくなるのは、思考や言語、記憶など人間らしさを司る大脳皮質の働きが落ちてきた証拠です。マイクロ・スリープで脳を瞬間的にクールダウンすれば、こうした認知機能が回復し、さらに気分を和やかにするセロトニンや、脳に快感を与えるドーパミンが正常に分泌されるようになります」

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