【物件選びの知恵009】
「学区」を重視?「社会保障」を重視?
子育て層のための不動産選びの秘訣、教えます!

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住み替えのきっかけとして多いのが、結婚や出産、進学など家族の環境の変化。このとき、出産や進学などを契機に住み替える「子育て層」の家庭は、どんなことに注目して不動産を選ぶとよいのだろうか。今回はポイントをいくつか紹介しよう。

学区で住まいを選ぶ

子育て層が特定の地域に限定して住まいを探す理由として比較的よく耳にするのが、子供の学区だ。公立小学校・中学校に子供が入学して以降の転居は、地元の友達ができていることから、できれば転校は避けてあげたいと思う親がほとんどだろう。

ところが、子供が小学校入学前であっても、子供の学区にこだわって住む場所を選ぶ人は少なくない。

学区にこだわる理由は「学力」と「雰囲気」だろう。ただし、これらは公式なデータが公開されているわけでもなく、あくまでもインターネットや地域の親御さん同士で共有される情報となるため、どの程度気にするかは人にもよる。

ただ、小学校・中学校の期間は子供の将来につながる重要な時期と考える人は多いようで、私立進学を望んでいる家庭以外は、住みたい家が見つかったときでも、希望する学区に通えないなら購入をやめるケースもある。

特に今、小学校・中学校の9年間を一体化する小中一貫教育が推進されつつあり、今後、学区を重視する傾向はより強まることが予想される。一例ではあるが、すでに小中一貫教育が進んでいる品川区に住む家族の例。未就学児がいるこの家族は、小学校入学前に必ず住み替えしたいと言う。

なぜなら、今の住まいから通う学区は自分たちの希望にはあまり合わないと考えているからだ。一度入学すればそこで出会う友達と9年一緒になるのだから、より良い噂を聞く学区に進ませるためにも、特定の学区の範囲で不動産情報を見ているということだ。

不動産を保有するときにちょうど小学校・中学校に通う子供がいなければ気にもしない学区でも、いざ土地や中古で建物を売却するというときには、人気がある学区だと少し離れたところからでも住み替える人がいるかもしれないのだ。