企業・経営
女性役員「麻薬で逮捕」の衝撃!
トヨタグループ内部では、
いま、何が起こっているのか

役員の突然の逮捕に豊田章男社長もショックを隠せないはずだ

「初の女性役員」「広報担当」のダブルパンチ

トヨタ自動車の常務役員である米国人のジュリー・ハンプ氏が18日、国際郵便で麻薬成分を含む錠剤を持ちこんだとして、麻薬取締法違反の疑いで警視庁に逮捕された。

捜査中であり、有罪が確定したわけではないので、断定的に論じるのは避けるべきだが、医療用麻薬で厚生労働省の許可があって本人が携行するなどの条件がそろえば国内に持ち込むことができるとはいえ、郵送で持ち込まれるのは禁止されている以上、逮捕されても仕方ない事案だろう。

ハンプ氏は今年4月に就任したばかりの、トヨタ初の女性役員であり、グローバル化の推進や女性の登用を象徴する「目玉人事」のひとつだったが、裏目に出た形だ。しかも、巨大グローバル企業の「広報担当」という社内、社外とのコミュニケーションを受け持つ重責の役職にあった幹部の逮捕だけに、トヨタにとって実務、イメージの両面で打撃は大きいのではないか。

今回の問題は、あくまでハンプ氏個人の犯罪容疑だが、この問題を契機にトヨタはグループも含めて組織運営に油断や驕りが出ていないかチェックすべきだろう。これまでのトヨタは危機意識の強い会社であるが故に、常に「危機バネ」が働き、難局を乗り切ってきた。リーマンショックや大規模リコール、東日本大震災など立て続けに襲い掛かってきた課題もクリアして、2015年3月期は過去最高益を計上した。円安の追い風もあってさらに好業績は続くと見られる。

しかし、好事魔多し、という諺もある。