2015.06.20(Sat) 岡田 真理

熱中症対策には「グリセリンローディング」
足のつり・エネルギー切れ防止にも効果アリ!

筆者プロフィール&コラム概要

今年は5月頃から真夏日になることが多く、例年よりも早い時期から熱中症に対する注意が呼び掛けられている。実際、熱中症で救急搬送された人の数は去年の同じ時期と比べて多いそうだ。そこで今回は、昨年11月に当コラムで紹介した「グリセリンローディング」に再び着目し、正しい水分補給についてもう一度触れておきたい。

正しい水分補給の知識を持つことが大事

アスリートに水分補給の仕方を聞くと、「喉が渇く前に飲むようにしている」と答える人が多い。一気に大量の水分を摂取するのではなく、気がついたときに飲む。子供のスポーツ教室などでも、夏場は15分置きくらいの間隔で水分補給の時間を確保しているところが多いようだ。

熱中症予防のためには、一般的に電解質を含むドリンクを飲むことが推奨されている。しかし、競技者の中には「一般のスポーツドリンクには糖分が多く含まれているので、水で薄めて飲んだり、水と交互に飲んだりしている」という人も。特に強度の高い運動をすると、交換神経が活性しアドレナリンが分泌され、インスリンの分泌が抑制される。この作用により血糖値が上がるのだが、そこにドリンクの糖分が加わることで血糖値はさらに上昇。それを下げようと水分が血液中に引き込まれ、細胞内液がどんどん外に出て、脱水症状を引き起こしてしまうこともあるという。

もちろんスポーツドリンクは必要な栄養素も補給してくれるが、糖分の過剰摂取にならないよう工夫しながら飲んだほうがいいことをぜひ覚えておきたい。

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(おかだ・まり) スポーツライター、NPO法人ベースボール・レジェンド・ファウンデーション代表。1978年生まれ。立教大学卒業後、カリフォルニア大学エクステンションにてマーケティングのディプロマを取得。帰国後はプロアスリートのマネージメントに従事し、後にライターに転身。現在はアスリートのインタビュー記事を執筆する傍ら、ベースボール・レジェンド・ファウンデーションを運営している。


アスリートと「食」

自らのカラダに細心の注意を払うトップアスリートたちは食生活にもプロフェッショナルである。アスリートにとってもそうでない人にとっても役に立つ、スポーツ選手たちの食に関するエピソードを、自らもプロ選手のマネジメントに携わった気鋭のライターが紹介する。