「自分の意見を伝えられる子どもに育てる」
【第13回】大事なのは、ものごとを「自分の視点」から見ること

愛知県の小学校に行き、作文の授業をしてきました。3年生3クラスに、45分ずつです。

多くの児童たちが、この45分で自分の頭の中にある感情を言葉にし、それを書留め、作文を仕上げることができました。

たった45分の授業でしたが、

「できた!」「書けた!」

という声が上がり、授業が終わってからも、

「思ってたより、簡単にかけた!」「たくさん書けたよ!」

といって、見せに来てくれる児童がたくさんいました。

作文が書けないのは、子どもに文章力がないからではありません。文章力や表現力なんて、じつは全く関係ないのです。正しい姿勢で子どもに向き合い、正しい問いかけを、正しい順番で投げかけてやれば、みんな書けるようになります。

大事なのは、大人が、子どもたちの頭にある感情を上手に言葉で引き出してあげることです。

子ども頭の中にあるモヤモヤした感情

「ちゃんと言うことを聞きなさい!」

先日、スターバックスで仕事をしていたら、この言葉が聞こえてきました。ダダをこねる子ども(6歳くらい)に対して、親が言ったセリフです。子どもに対して、このフレーズを言っている大人はとても多いと思います。

もちろん、しつけは大事ですし、子どもに対して教育をすることは重要です。しかし、「ちゃんと言うことを聞く」ことを重視するあまり、本人が自分の感情を表現することを、ないがしろにしていませんか?

ダダをこねていた子どもは、何かを我慢している様子でしたが、でもそれを口にできません。おそらく、何かが気に入らない、何かをしたいけどできない、本当はこうしたい、という願望があったのだと思います。でもそれを言葉で表現できず、「イヤだ、イヤだ」しか言えませんでした。

前回も書きましたが、多くの日本人は、「相手を理解する」ことを重視しています。言い換えれば、相手の主張を「しっかり聞く」ことが重視されています。

それはそれで大切です。しかし、ただ聞くだけでは人間は成長しませんし、コミュニケーションも成り立ちません。

子ども頭の中にあるモヤモヤした感情を言葉で引き出してあげるのが大人の責任だと感じました

この続きは、プレミアム会員になるとご覧いただけます。
現代ビジネスプレミアム会員になれば、
過去の記事がすべて読み放題!
無料1ヶ月お試しキャンペーン実施中
すでに会員の方はこちら