読書人の雑誌『本』

東儀秀樹流
「子どもの才能があふれ出す」子育てのコツ

子育てに悩むすべての人へ!
東儀 秀樹

家族は子どもにとって「最後の砦」

僕は息子が生まれてこのかた、いつも息子の発信に身を寄せて来た。話しかけられれば仕事の手をとめてしっかり聞いた。

世の中には理不尽なことが多い。訴えても聞き入れてくれなかったり、誤解されたままで過ぎてしまうことも多い。でもウチに帰ればパパ(ママ)なら絶対話を聞いてくれる、というのが大きな安心感をつくるのだと思う。

決して孤独にならない。それが情緒の安定剤となるのだろう。つまり家族というのは子どもにとって、最後の砦でなければならないのだと思う。あ、それは大人にとっても同じだ。やはり、自分の家族、家庭がなにより世界一なんだ。「おうちがイチバン、おうちがダイジ!」なのだ。

そんなエッセイのように思うことを綴った『東儀家の子育て 才能があふれ出す35の理由』という子育て本を出した。子育てまっただ中だから「うまく育て上げました」という結果はない。だからこれが本当にいい子育てなのかという保証もない。

でも、今だからこそ感じることをそのまま綴ることで、今子育てをしている人たちに、なにかしらのヒントを提供できるかもしれないと思う。

子どもの自由な発想を楽しめる時期は今しかない。大人になったら今のような言動は頼んだってやってくれない。この愛おしい瞬間をどうして放っておけるものか。

「パパは君のような子どもと向き合うことができて本当に幸せだ」。

そんな感触をいつまでもあたためて持ち続けたい。でも大人になるにつれ、そうもいかなくなるだろう。だからこそ、自分のちょっとセンチメンタルなロマンも文字にして残してみたくなったのだ。世界一の息子に捧げて。

(とうぎ・ひでき 雅楽師)
読書人の雑誌『本』2015年7月号より

東儀秀樹(とうぎ・ひでき)
雅楽演奏家。1959年10月12日生まれ。奈良時代から今日まで雅楽を世襲してきた楽家に育ち、高校卒業後は宮内庁楽部へ。篳篥(ひちりき)を中心に、琵琶、鼓類、歌、舞、チェロを担当し、宮中儀式や皇居で行なわれる雅楽演奏会などに出演。96年のデビュー・アルバム『東儀秀樹』で脚光を浴び、雅楽と現代音楽・オリジナル曲とを結びつけた功績が高く評価された。2004年に文化庁芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞。

東儀秀樹・著
『東儀家の子育て 才能があふれ出す35の理由』
講談社 税別価格:1,300円

どんどん才能があふれ出し豊かな人間力をも養う育児って?――まるで「おもちゃ箱」のような東儀家に、その答えがある!!スーパーイクメン雅楽師・東儀秀樹の子どもの才能を引き出しぐんぐん伸ばす子育て論。

 => Amazonはこちら
 => 
楽天ブックスはこちら