読書人の雑誌『本』
東儀秀樹流
「子どもの才能があふれ出す」子育てのコツ

子育てに悩むすべての人へ!
photo iStock

おうちがイチバン、おうちがダイジ!

(文・東儀秀樹)

自分の子どもが世界一

「子育て」ということをわざわざ深刻に捉えたことはない。どうしたらいいのかと考え込んだこともない。ちまたの子育て本にもまったく興味がない。その前に実は子どもがニガテだったりする。

でもめちゃくちゃ子育てを楽しんでいる。それは、自分の子どもだからにほかならない。自分の息子(8歳)が大好きだからだ(この自分のというのは血の繋がりに関係なく、育てるべき身内という意味)。

「ウチのパパ(ダンナ)もそんなだったらいいのに」と、ママ友に言われまくっているほど子煩悩な生活をしている。とにかく子どもの一挙手一投足に興味があって、おもしろくてしかたがない。自分の子どもが世界一だと思っている。

これが大事なのではないか? すべての家族が自分の子どもが世界一! 子どもからも自分のパパ(ママ)が世界一! と思えることが、家族の絆を育て、しかも他人とも「お互い様」でいろいろな価値観の存在を認め合う。やはりまずは家族の絆が要なのだと思う。

僕の息子、これが実にイキイキとしている。いつでもなにかしらに夢中になって、せっせと忙しそうにしている。ぼーっとしていることはない。ゴッコ遊びをしたり絵を描いたり創作したり、研究、観察、空想・・・。やることはいくらでもある。

だからゲーム機遊びはしない。決められたバーチャルな世界よりもハプニングで展開する現実に、しかも五感でフルに感じられるものにこそ、手応えを感じているからだろう。その前に僕自身がワクワクイキイキしているから、かもしれない。

とにかく、子ども時代というのは、人生の中でもっとも自由な時間で、どんな発想も提案も許される貴重な時間だ。その上とても敏感で吸収力がある。想像力も最も広い時期なのだ。こんな時期こそ思いっきりのびのびさせてやりたい。子どもが発信すること一つひとつに耳を傾け、目を向け、受け止めてみようと思った。

なにか思いついたのなら「やってごらん」「おもしろいかも」「どんなだろう?」と一緒にワクワクした。そこで失敗しても成功してもどちらでも僕は「スゴい!」「おもしろい!」と叫んでおもしろがる。

そうすると失敗を怖がらず、躊躇することもなく、なんでもチャレンジするようになるし、失敗も肌身で味わうから自ら工夫もするようになる。判断力とチャレンジ力と向上心が無理なく自然と育まれる(・・・のだと思う)。

『東儀家の子育て』
⇒ Amazonはこちら
⇒ 楽天ブックスはこちら

同時に子どものそういった発想からは、僕も大きな刺激を受ける。子どもでないと思いつかない発想、子どもだからこそ生まれる言動には大いにワクワクさせてもらえる。

昔、きっと自分もそんな突飛な発想を当たり前にしていたのだろうけれど、そういう感覚は大人になるといつしか忘れてしまう。

とってももったいないことだけど、子どもといると、少しでも自分の中のどこかに埋もれているスイッチが、いつのまにかまた入る、そんなステキな感触も味わえる。それには本気で子どもと向き合うことがいいのだ。