【舛添都知事日記】神宮外苑地区の再開発計画にも暗い影を落とす新国立競技場問題
〔PHOTO〕gettyimages

神宮外苑地区をスポーツのメッカとして位置付けたい

4月1日午後に入院し、翌2日に左股関節を人工関節に置換する手術を受けたが、明治神宮と日枝神社の宮司さんが、手術の成功と早期回復を神様に祈念して下さり、お札もちょうだいした。ありがたいことである。お陰様で手術も無事成功し、4週間で退院することができた。先日、両神社へお礼参りに行き、神様に感謝の気持ちと、首都東京を守り、都民の生命と財産を守り、東京を世界一の街にするために全身全霊で努力する決意をお伝えした。

覚書の対象区域

実は、4月1日に入院する直前に都庁で行った仕事が、「神宮外苑地区のまちづくりに係る基本覚書の締結」の調印式である。神宮外苑地区における国立競技場の建て替え計画の具体化を契機に、2013年6月に、東京都は、同地区一帯の再整備を進めるために「東京都市計画神宮外苑地区・地区計画」(以下、「地区計画」という)を決定した。その目的は、国立競技場建て替えの後、神宮外苑区内の緑豊かな風格ある都市景観を保全しながら、スポーツクラスターとして魅力ある複合市街地を実現することである。

そこで、関係者が協力して街作りを進めていくことにしたが、地区内の関係権利者と東京都が、目的実現のために具体的協議を進めることを記した基本覚書を締結したのである。関係権利者は、明治神宮、JSC(日本スポーツ振興センター)、TEPIA(高度技術社会推進協会)、伊藤忠商事(株)、日本オラクル(株)、三井不動産(株)である。この調印式に際して、この地区の再開発の整備方針を示した。

具体的には、2020年までに秩父宮ラグビー場を解体し、大会中は駐車場などに利用し、大会後の2022年末までに明治神宮が新球場を建設する。その後、現在の神宮球場を取り壊し、JSCがラグビー場を作る。2020年を過ぎた後も、この地区がスポーツのメッカとして都心の賑わいを創出する拠点として位置付けたい。大会終了後、ただちに再開発計画を進めるが、その第一歩がこの調印式によって踏まれたと思っている。

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