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チャイナ・リスクに備えよ!
中国共産党の大物が語った「8月、安倍は習近平にひれ伏す」

中国14億人のトップその頭の中を裸にする
「アジアの皇帝」を目指す習近平主席〔PHOTO〕gettyimages

本誌編集次長 近藤大介

二階訪中団の熱烈歓迎、南シナ海の埋め立て、AIIB創設、日本の有事法制非難……安倍首相が最大のライバルと意識する習近平主席のホンネに迫った核心インタビュー。日中の未来やいかに?

中国の夢は強国、強軍

隣国の14億の民を率いる習近平という指導者は、いったい何を考えているのか?

習近平外交を熟知する中国共産党の幹部に、匿名を条件に緊急インタビューを行った。以下はその一問一答である。

*

—中国は5月26日、2年ぶりに国防白書を発布した。『中国の軍事戦略』と書かれているが、A4判で、わずか25ページ。こんな取って付けたような『国防白書』を出した意図は何か?

「アメリカ国防総省が5月8日に、『中国を含む軍事安全の発展2015』と題した年次報告書を、連邦議会に提出した。今年の報告書では、わざわざ南シナ海の項目を立てて、中国が5ヵ所の前哨基地を建設中で、危険が迫っているなどと書いてある。

アメリカ軍は毎年、この時期に多額の軍事予算を確保するため、中国の脅威を煽り立てる。今年も5月15日に、6120億ドル(約73兆円)という膨大な軍事予算を、議会に承認してもらった。

こうしたアメリカの一方的な『煽動行為』に対して、わが国も対抗措置を取ったのだ」

—今回の「軍事戦略」を読むと、次のような気になる記述がある。

〈中華民族の偉大なる復興という中国の夢を実現する。中国の夢は強国の夢であり、軍隊で言えば強軍の夢だ。強軍になって初めて国を防衛できる。強国には強軍が必要なのだ〉

まさに中国は、アジアの覇権を狙っているのではないか?

「今回の『軍事戦略』は、習近平主席が自ら赤鉛筆で細かく修正を入れたと聞いている。習主席が言いたいのは、次のようなことだ。

わが国は1840年までは、世界最大の文明国家だった。それが1840年のアヘン戦争でイギリスに敗れ、1894年の日清戦争で日本に敗れた。

こうした『屈辱の100年』を経て、1949年に中国共産党が新中国を建国した。

そして21世紀に入ったいま、世界第二の経済大国となり、『二つの100年』という国家目標を定めた。2021年の中国共産党創建100年までに、アジアの強国になる。2049年の新中国建国100年までに、世界の強国になるというものだ」

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