[NBA]
杉浦大輔「キャブズとレブロンが番狂わせを成し遂げるには」

~2015年ファイナル展望~

下馬評はウォリアーズ優位

役者が揃った今年のファイナルへの注目度は高い。

 6月4日にオークランドで行なわれた今季のNBA ファイナル第1戦は、オーバータイム(延長戦)にもつれ込む大接戦の末に108-100でゴールデンステイト・ウォリアーズが先勝した。

 クリーブランド・キャバリアーズ(キャブズ)の大黒柱、レブロン・ジェームスは44得点と大爆発。それでも敵地での勝利を手に入れられなかったことは、キャブズにとって痛恨だったと言ってよい。

「僕たちにも勝つチャンスはあった。今回は詰め切れなかったけど、これからアジャストメントを進めていくだけのことだ」

 試合後にレブロンはそう語ったが、この怪物の存在を持ってしても、今ファイナルはやはりウォリアーズが有利な感は否めない。シーズン中にリーグ最高の67勝を挙げたウォリアーズは、ディフェンス1位、オフェンス2位と好守ともにハイレベル。一部のスターに比重が集中しているキャブズより層が厚く、全体に体調も良く、ホームコート・アドバンテージまで擁している(今季のウォリアーズはホームで46勝3敗と圧倒的な強さを誇ってきた)。

 そんな背景から、シリーズ開始前、ESPN.comの27人の記者中22人がウォリアーズ勝利を予想していた。だからこそ、敵地で1勝する絶好機だった第1戦をキャブズは是が非でも制しておきたかったところだろう。

故障続きのアービングのコンディションが心配だ。Photo By Gemini Keez

 レブロン、ステファン・カリーという2人のスーパースターが直接対決する“頂上決戦”は、戦前からNBAの範疇を越える注目を集めてきた。しかし、第1戦をウォリアーズが前評判通りに制し、しかもゲーム中に再び左膝を痛めたキャブズの第2スコアラー、カイリー・アービングがしばらく出場できないような事態になれば、ウォリアーズが第5戦までにあっさりと決着をつける短いシリーズになっても誰も驚くべきではない。