オリンピック
新国立競技場の建設問題
いったい何が起きているのか?

取り壊しが進む国立競技場 photo Getty Images

2020年東京五輪・パラリンピックのメイン会場になる新国立競技場は、開会式までにきちんと完成するのか。当事者の1人である舛添要一東京都知事が『現代ビジネス』の連載コラムで「あまりにもデタラメな惨状」と3度にわたって告発した。いったい何がどうなっているのか。

なぜ「きちんと物事が動く」はずの日本で?

私は正直言って、ついこの間まで「五輪会場が出来ない、などというお粗末な話は日本ではありえない」と思い込んでいた。ところが、舛添知事のコラムを全部まとめて読んでみて、びっくりである。これはまさに「我が日本」で起きている本当の話だったのだ。

五輪会場の建設遅れは2004年アテネ五輪の際、さんざん報じられた。たまたま私は開会前にアテネを訪れる機会があり、メイン会場などを見て回った。会場本体はもちろん周辺の道路工事も遅れに遅れていて、素人目にも「こりゃ間に合わない」と実感したものだ。サッカーの2014年ワールドカップが開かれたブラジルもそうだった。

両国には申し訳ないが、ギリシャのアテネやブラジルなら「さもありなん」とも思う。だが、日本は新幹線の正確さを挙げるまでもなく、とにかく「きちんと物事が動く」点では、まぎれもなく世界最高という評価を得ている国ではないか。

そんな日本の、しかも首都・東京で「国立競技場がちゃんと完成しないかも…」などという話は、とてもじゃないが見過ごせない。日本の名誉がかかった話である。問題がどこにあるのか、きちんとウオッチしておかなければならない。事と次第によっては、安倍晋三内閣の評判にも影響する重大事態である。

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