[アイランドリーグ]
香川・伊藤秀範コーチ「前期優勝、成長みせた中日・川崎」

スポーツコミュニケーションズ

NPB狙える田村、松本

 中日から派遣された川崎は実戦を重ねるごとに本来の力を取り戻しつつあります。当初は球にバラツキがありましたが、5月から低めに制球できるようになりました。もともとのウィニングショットであるフォークに加え、ツーシームやスライダーも精度が上がり、カーブも使えるようになってきました。

 これまではどうしても実戦経験が少なく、持っているポテンシャルを伸ばすことができませんでした。しかし、腕が遅れて出てきてタイミングのとりにくいストレートは、さすが支配下登録されていたピッチャーです。実戦で、この武器を生かす投球術を覚えれば、中日に戻っても活躍できるでしょう。

 竹田も登板に比例して、力の入れどころ、抜きどころがつかめてきました。球速も146、7キロ出ており、ヒジの故障前のレベルに戻ってきましたね。開幕時点では中継ぎで考えていましたが、本人は連投よりも先発で長いイニングを投げた方がいいようです。順調に復活の階段を昇っています。

 もちろん、中継ぎ陣の奮闘も優勝の原動力です。ともにリーグ最多の20試合に投げた田村雅樹と松本直晃はNPBを狙えるピッチャーです。田村は昨季も56試合に登板し、本当にタフな右腕です。疲労で調子が悪くても、マウンドに上がるとうまくスイッチを入れ、要所を締めています。

 さらに上に行くための課題は球速です。カットボールに頼り過ぎるあまり、ストレートのスピードがもうひとつ足りません。2カ月のインターバルでケアをしつつ、パワーアップを図り、ストレートで押せるスタイルに磨きをかけてほしいものです。

 新人の松本はコントロールが良く、球威もあるため、急遽、抑えに転向してもらいました。短いイニングでしっかり腕を振って投げてもらった結果、ストレートは糸を引くようなボールを投げています。

 課題は落ちるボール。フォークを持っていますが、精度はイマイチです。スプリット気味にしてコントロールしやすくするなど、工夫が必要だと考えています。ストレートと得意にスライダーに、縦の変化球が加われば鬼に金棒でしょう。

新生・ブルーバックス誕生!