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【第2回】自己肯定感は、高すぎても低すぎても幸せになれない。どうしたら”幸せゾーン”にいけるの?
二村ヒトシさんと川崎貴子さん
AV監督・二村ヒトシさんと、経営者・川崎貴子さんの異色の対談、第2回。いよいよ本題の"自己肯定感"の話に入っていきます。自己肯定感は年をとってから獲得するのが難しい、という二村さん。無理やり自己肯定感を高めるには、宗教や自己啓発などの"心のドーピング"をすることになってしまいます。一方、川崎さんの意見は「自己肯定感が高過ぎるのも、幸せになれない」というもの。さて、どうすればよいのでしょうか? 聞き手はアラサーの編集Sです。(構成:崎谷実穂/写真:瀬野芙美香)

 心を病む不倫、病まない不倫

二村ヒトシ(以下、二村):前回、既婚男性恋愛マーケットにいるのは、生まれつきのスーパー恋愛サイヤ人・自分の社会的立場や仕事の能力が女性を支配できることに気づいてしまった岡田斗司夫さん的おじさん・若い女性と対等に恋愛しようとするロマンティック恋愛おじさん。この3パターンがあるって話が出たけど、支配おじさんよりも、恋愛おじさんのほうがまだマシなんじゃないかな。

川崎貴子(以下、川崎): なぜですか?

二村: 恋愛を通じて「自分はダメな奴だ」ということを自覚せざるをえないから。独身のキャリアウーマンと付き合ってる恋愛おじさんは、目の前の彼女に自分の心の穴は埋めてもらおうとしてるわけですが、家族とスパッと別れられる天然の自己肯定力はない。それを一番わかっているのは、恋愛おじさん自身なんです。

―― 権力を使って若い女性とセックスする支配的なインチキ自己肯定おじさんが映画やドラマに登場するとしたらどう考えても悪役ですけど、恋愛おじさんは主人公になっちゃいそうですよね。

二村: 恋愛おじさんは不幸なんですが、どうやっても満たされないことを知っているからこそ、そんな自分に酔うことができるんです!

川崎: 不倫してるおじさんが自分に酔っていたら、世話ないですよ(笑)。

二村: まったくだ……。恋愛に酔っていると、自分も相手も何かをごまかしていることに気がついていないふりができるけど、あなた自身の罪悪感は、どこに置き去りにされるの? と。

川崎: やっぱりずっとウソをついてる状況って、魂が消耗するんですよね……。かたや、"不倫おばさん"はすごいですよ。罪悪感まったくないです。どちらかというと専業主婦に多いんですが、承認欲求のためだけに浮気をするんですよね。

二村: あー、あるね。支配的な男にひっかかった人妻が恋に狂ってメンヘラ化するケースもあるけど、明るい浮気妻の場合は……。

川崎: エステとかフィットネスとおなじ感覚でセックスをするんです。「あー、今日も肌きれいになったわ」みたいな。昼の家事終えてから、夕食つくるまで時間があるからちょっと不倫するか、って感じですよ。

―― ええー! それ、相手はどんな人なんですか?

二村: 経営者とか、自由業の人じゃない?

川崎: あとね、習い事の先生も多いですよ。

―― そうなんですね……!

二村: 昼に時間があって、ささっとセックスできる男って意外といるんだよね。でもそのことがヤバいかというと、そんなにヤバくない。女の人の側に罪悪感がなければ、男側も罪悪感を刺激されないから病まないんだ。

川崎: やっぱり、キーになるのは自己肯定感なんですよね。

二村: そう。自分の夫も大事だし、自分を女性として認めてくれる浮気相手も大事。このバランスがとれていれば問題ないんだけど、その浮気する奥さんが心の底で、自分を承認してくれなくて感謝の心もない旦那さんを憎んでいたら、どんどん浮気相手に依存するようになる。でも、浮気相手だって自分を本気で必要としてくれるわけじゃない。だから、だんだん病んでしまうんだよね。