魚住りえ 第4回
「楽器に例えると、声は音色で、話すことは演奏。だからまずは発声練習が必要なんです」

撮影:立木義浩

第3回はこちらをご覧ください。

シマジ 「魚住式スピーチメソッド」は、話し方をマニュアル化しているのではなく、音声表現に重点を置いているというのが面白いですね。

魚住 ありがとうございます。話し方教室とかボイストレーニング教室などは世の中に山のようにありますが、そのなかでわたしにしか出来ないものはなにか、それを考えてプログラム化したのが「魚住式スピーチメソッド」です。

簡単にいうと、言葉の演奏法を自分なりに確立する練習なんです。わたしは小さいころからずっとピアノをやっていまして、ある日ふと、話すことは音楽を奏でることと同じなんだと気がついたんです。

楽器を演奏するときも、いきなり楽曲を弾きはじめるのではなく、まず美しい音色を出す練習からはじめますよね。楽器に例えると、声は音色で、話すことは演奏。だからまずは発声練習が必要なんです。

シマジ なるほど。理にかなっていますね。

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魚住 先程も言いましたが、腹式呼吸で話すことで、"新しい声"を手に入れられます。多くの方は胸式呼吸で話をしているのですが、腹式呼吸が身につくと発声が楽になって、聞き手に心地よく伝えることが出来ます。だから腹式呼吸がこのメソッドの要諦なんです。

シマジ 仰ることはよくわかります。録音された自分の声を聞くとガッカリしますが、あの声をみんなが聞いているんですよね。

魚住 たいていの方は胸式呼吸で発声していますから、共鳴がほとんどなされていません。それに、胸式呼吸で話していると声がドライになりやすいのですが、腹式呼吸で声を出していれば喉が枯れることもありませんよ。