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中国を舐めすぎてはいけない。蓄えはじめた実力を警戒せよ!

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中国人はスケールが違う!

保守を名乗る人ほど中国を舐めているように感じる。国土においては、最大の脅威である中国のワーストケースシナリオを祈るばかりでいいのか。中国の成功を前提に、自国における現実的な努力を積み重ねるべきではないかと私は思う。日本には、『三国志』や『水滸伝』等、古代中国に憧れを抱きながらも、現代中国に対しては軽蔑と嫌悪の念を持っているという、複雑な向き合い方をしている人も多いのではないだろうか。

確かに中国には課題も多いが、あらゆるものがものすごいスピードで進化している。知人である各業界の識者たちの言葉をいくつか紹介したい。

「私は中国の製造業を舐めていた。顧客からの依頼で中国の製鉄業をリサーチしたが、驚いたことに、中国では世界最先端の素材が生まれつつあり、日本を素材で追い上げる韓国を凌駕する品質の素材をすでに造り始めている」(世界最大の格付け会社のアジア部門のヘッドでCNBCやブームバーグの常連コメンテーターでもある知人より)

「中国の食品は危険で粗悪なものばかりだと思っていた。中国最大手の同業者の最新工場を見せてもらったが、技術から管理まで、正直弊社に勝るとも劣らないもので、驚いた」(アメリカの巨大食品会社のCEOより)

「バブル時の日本人の買い方も凄かった。100本、1000本と在庫がなくなるまで買い漁っていた。しかし、今の中国人はスケールが違う。毎日のように何人もが、真顔でワイナリーごと全部買いたいと言ってくる。しかも、関連会社があるなら全て込みでほしいと」(オーストラリアの老舗ワイナリーのオーナーより)

私は議員時代に人民大会堂を訪れたことがあるが、その空間の使い方に違和感を持った。日本の国会議事堂は空間に無駄がなくデザインも悪くない。それでも移動には結構な距離があり、いい運動になる。しかし、人民大会堂は広さが日本の国会議事堂とは比べものにならない。とんんでもないスケールの空間で発想しているからこそ、とんでもないスケールで物事をとらえられるのかもしれない。

シンガポールを含め、中華系の成功者の自宅はとんでもないスケールである。シンガポールは小さな国だが、中華系の成功者が住んでいる家はいずれも、アメリカの成功者が住む家に匹敵する広さだ。インドネシアやフィリピン、インドの成功者の家はさらに壮大なスケールになる。

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