「自分の意見を伝えられる子どもに育てる」
【第9回】自分の意見を持つための着眼点

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本来、自分が知らないことについて意見を持つことはできません。しかし、ネット上には、内容を知らないのに、あるいは、ちゃんと読んでもいないのに、賛成したり、批判したりする声を多く見かけます。本当は、それは「意見」ではありません。単に反射的に言葉を発しているだけです。

意見を語るにはその事柄をきちんと知らなければいけません。とはいえ、いきなり目にした事柄を、専門家レベルにまで詳しく知ることはできません。そして、その必要もありません。

要は、ポイントだけ知っていればいいのです。では、そのポイントとは何か?

ロジカルに整理するだけでは、「自分の視点」は生まれない

自分の考えをつくる、自分の意見を言えるようにする、というと「ロジカルシンキングを身につければいい」と考えがちです。5W3Hを確認したり、3Cに整理したり、さらにはマッキンゼーで生まれた「MECE(漏れなくダブリなく)」という考え方をすれば、自分の考えが生まれるんでしょ? と考えている人が多いように思います。

たしかに、ロジカルシンキングは重要です。ロジカルに考えられなければ、的外れなことばかりコメントしかねず、妥当な考えを生み出すことができないからです。

ロジカルシンキングは、目の前に存在しているものを整理することには便利だと思います。でも、現状から新しい発想を生み出すのには、使いづらいものです。もちろん、ロジカルシンキングを極めている人は、現状整理がとことんうまく行っているので、新しい視点や発想ができるでしょう。

でも、そこまでたどり着いていなければ、なかなか「自分の意見を持つ」というところまでは行かないと思います。