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テスラがもうすぐ実用化する「部分的」自動運転は違法ではないのか?
「テスラモーターズ」のトップページより

高速道や駐車場など、限定的な環境下での自動運転が目前に迫っている。たとえば米国の電気自動車メーカー「テスラモーターズ」は、今年の夏には、そうした限定的(部分的)な自動運転車を実用化すると公約している。

それによれば、テスラが既に発売済みの(各種センサー搭載の)電気自動車に、同社がこれからリリースする予定の特殊なソフトウエアをダウンロードすると、部分的な自動運転が実現される。たとえば高速道では、ドライバーがハンドルやブレーキ、アクセルなどから手足を離した状態で走行できる。

また駐車場でクルマを乗り捨てると、クルマが自力で空きスペースを見つけて駐車してくれる。さらには自宅の玄関からスマホでクルマを呼び寄せると、ガレージに置いてあったクルマが自動で玄関先まで迎えにきてくれるという。以上のような(部分的)自動運転のことを、同社は「オート・パイロット機能」と呼んでいる。

現行の法律は、あくまで試験運転用

今から数ヵ月後には、早くも、そんなSF的光景が現れるとは驚くばかりだが、問題は「果たして、それが合法なのか?」という点だ。確かに米国では、カリフォルニアやネバダ、ミシガンなど幾つかの州で(メーカーなどによる)自動運転車の試験運転を許可する法律が可決されている。が、それはあくまでも「試験」運転用の法律だ。

逆に言うと、テスラがこの夏にもやろうとしている、(部分的とは言え)実際に発売されたクルマを使っての自動運転、つまり自動運転の実用化を保証する法律は存在しない。そんな状態でテスラが半ば強引に事を進めたとして、彼らのようなメーカーやそうした(部分的)自動運転車を使うユーザーが法律違反に問われる恐れはないのだろうか?

まず常識的に考えて、ユーザーの自宅ガレージなど私有地内でクルマを自動で操作するのは、合法であろう。また公共駐車場での自動駐車も恐らく合法と見なされるだろう(いずれにしても大した問題にはならないだろう)。