「断糖」「糖質制限」の名医が断言!明日からできる
食べ方を変えるだけで「消化力」が高まる
文/西脇俊二(ハタイクリニック院長)

もともとは精神科医として「うつ病」などを研究していた西脇俊二医師(東京・目黒区のハタイクリニック院長)。恩師が「糖尿病患者にはうつ病が多い」との視点から糖質制限を研究していた影響で、次第に「断糖」にのめり込んでいく。医療の現場で患者さんと対峙するうちに、糖質過多が体にも心にも悪影響を及ぼすと確信したという。著書「断糖のすすめ」がベストセラーとなった西脇医師に、食習慣の改善により「消化力」を高めるという健康法について講義してもらった。

「消化力」とは胃腸だけの問題ではありません

西脇俊二ハタイクリニック院長

「休んでも疲れが取れず、すっきりしない」
「慢性的な胃痛・胸やけに悩まされている」
「さまざまなダイエット法に飛び付いては、挫折を繰り返している」
「肩こりがつらくて、マッサージに通ってばかり」
「なんとなく気分がすぐれず、うつ気味である」

このようなお悩みを抱えている方は、多いもの。

しかし「消化力」を高めれば、これらの症状は劇的に改善、解消します。

残念なことに、消化力が低下している現代人が増えています。「消化力の低下」と聞くと、胃腸にまつわるトラブルを思い浮かべる方も多いことでしょう。しかし、問題はそれだけに限りません。

消化力の低下は、実は心身のあらゆる不調の原因です。

たとえば「肩こり」のように、「消化」とはまったく関係がないように思える多
くの症状でさえ、消化力の低下が引き金になっています。

まず、「食べることの消化力」が落ちると、必要なホルモンが適切につくられず、
自律神経のバランスが崩れ、免疫力が弱まります。また脳内のホルモンや神経伝達
物質がうまく供給されず、脳の血流が悪化します。そんな状態で、仕事や勉強で十
分な成果を上げられるわけがありません。ストレスにも常に悩まされるはずです。

さまざまな依存症にも陥ることでしょう。何かに依存している人は、本当に多い
ものです。タバコやお酒といったわかりやすいものから、過食、浪費まで……。

「何かをやめられない」「何かに頼らずにはいられない」という状態は、消化力を
さらに弱め、「負のスパイラル」を招くだけ。今すぐ手を打たなければ、大病にな
ってしまいます。

けれども「消化力」の存在に気付き、意識して高めていくことができれば、体や
心のささいな不調は一気に吹き飛びます。

つまり、「なんとなく気分がすぐれない」「うつ気味である」などというはっきり
とした診断の付かない状態は、消化力不足が原因なのです!

近著「消化力」(ワニブックス刊)で詳しく書いた、「簡単だけれども9割の人が実行していない方法」で消化力を高めれば、体も心もみるみる健康になります。

その結果、人生が劇的に変わり、幸せになることは間違いありません。

もし、病気や体調の異変に気付いたら、体のみならず、心や暮らし、人生観まで見直すべきなのです。

そして、その場しのぎの対症療法に頼るのではなく、まずは食事や入浴といった生活習慣の改善から、消化力を上げていくとよいでしょう。

消化力が上がれば、アトピーの改善やダイエットの効果も望めます。

そして高い消化力を保つことができれば「未病」(病気に向かいつつある状態のこと)も遠ざけられるのです。「消化力」を高めることで、あなたの人生はガラリと変わります。

もちろん、目標達成や夢の実現にも、早く近づきます。

消化力の大切さに気付かずに生きるなんて、心身に負荷をかけ続けるだけ。いわ
ば「人生の回り道」で、本当にもったいないことなのです。

では、食生活の改善による「消化力」の高め方について以下、ご説明しましょう。