読書人の雑誌『本』
「最近伝わっている手応えも実感もない」のはなぜ――。
「情報〝砂の一粒〟時代」というおっそろしい情報環境

「伝える仕事」に携わるみなさんへ

この『本』という雑誌の読者は、読書好きの方がもちろん多いだろうが、「情報を発信する側」の方もまた多いと思う。

出版関係者をはじめ、作家さんや評論家さん、演劇関係者や芸術関係者まできっと幅広くいらっしゃると思う。

もしかしたら自社の商品やサービスを伝えたい企業の方や、自分たちの活動を伝えたいNPOなどの組織の方、そしてそれらを世に知らしめる仕事をする広告関係者なども読んでいらっしゃるかもしれない。

それら「伝える仕事」に携わる方々は、いま、おっそろしい状況に巻き込まれている。人類が未だかつて経験したことのない環境に放り込まれてしまっているのだ。

それは何かというと、「ちょっと想像しにくいほどの情報洪水」である。現代人がいかに多くの情報に囲まれているか、ということは、ある程度ごぞんじかとは思うが、でもいま流れている情報量はあなたの想像を軽く超えている。

いいですか。

やる気を失うようなことを書きますよ。

「あなたが一所懸命作り、なんとか読者や一般生活者に伝えたいと思っているその情報(コンテンツや商品の存在も含む)は、いまや世界中の砂浜の中の『たった一粒』にすぎない」のです。