選挙
橋下徹・大阪市長はこのまま消え去るのか?
菅官房長官は放っておかないだろう

橋下市長は燃え尽きたというが… photo Getty Images

官房長官・菅義偉が「メディア政治時代の寵児」と讃える大阪市長・橋下徹が「大阪都構想」の賛否を問う住民投票で一敗地にまみれた。

橋下が17日深夜の記者会見で「市長任期(今年12月18日)まではやるが、その先は政治家をやめます」、「政治家は僕の人生からは終了です」と語った言葉に、うそ偽りはない。

だが、維新の党の大半の議員は橋下のパワーがなくては当選を重ねることは難しい。首相・安倍晋三や菅にとっても、憲法改正をはじめとする政権運営に、橋下の協力を得たいと考えている。橋下本人の意向とは別に、待望論が高まっていくことになろう。

投票当日の出口調査では「勝利」

住民投票の投票日当日、投票所における報道機関による出口調査では、どの調査でも賛成が反対を数ポイント上回っていた。たとえば、TBS系JNNの出口調査によると、賛成51.7%、反対48.3%。賛成が3.4ポイント上回っていた。他社も同じようなトレンドだった。

しかし、投票結果は反対が705,585票、賛成が694,844票で、得票率では0.76%の僅差で反対が上回った。投票当日の出口調査で賛成が勝ちながら、投票結果においてなぜ負けたのか。この原因は、出口調査が正確だったとしたなら、期日前投票にある。

先月28日から16日までの期日前投票では、有権者の17%に当たる359,203人が投票した。維新の党議員によると、この投票で反対が賛成を「最大3万票上回っていた」と言う。

維新議員は10日、菅に電話し窮状を訴えた。菅は11日の記者会見で自民党大阪府連が民主、共産両党と合同で街頭演説会を開いたことについて「まったく理解できない」と厳しく批判。この発言で局面が変わり、自民党支持層内で賛成が増えたという。橋下は菅に御礼の電話を入れ、維新も14日から1日1000人規模の応援部隊を投入した。懸命に追い上げたが、逆転することはできなかった。

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