情熱を持った個人によるキュレーションにはどんな可能性があるのか? 月間7.5億PVの「ドラッジレポート」の今
ドラッジ・レポート(Drudgereport.com)のホームページ

アメリカで2番目に影響力があるマット・ドラッジ氏とは

アメリカに「ドラッジレポート(Drudge Report)」という保守系のニュースキュレーションサイトがあります。サイトを訪問するとそこには大きな見出しといくつかの写真、その他はすべて古めかしいテキストによる見出しが掲載され、申し訳程度に検索連動型のディスプレイ広告が4つほどされています。

オンラインニュースサイト「Business Insider」が明らかにしたデータとして、2012年時点の年間収益は1,500万ドル(約18億円)から2,000万ドル(約24億円)と言われています(情報源:ピューリサーチによる「State of News Media 2014」P.22

このシンプルなサイトが月間7.5億ものページビュー、ユニーク訪問者数においても1900万人を誇り、以下のグラフに表示されるように、主要メディアサイトに何百万ものトラフィックをもたらしていることを確認し、驚く方も多いのではないでしょうか?

ドラッジレポートの広告代理店(Intermarkets社)が最近リリースしたインフォグラフィックより[Daily Mail, CNN, フォックス・ニュース、ロール・コール、Breitbart、ニューヨーク・タイムズ、ナショナル・ジャーナル、USA Today、AP、ロイター、ウォール・ストリート・ジャーナル、POLITICO]

Facebookやツイッターなどのソーシャルメディアからの流入を除き、これらのニュースサイトすべてに対するトラフィック誘導という点において、1番の影響力がある、とドラッジレポートの広告代理店(Intermarkets社)が最近リリースしたインフォグラフィックに示されています。

主要なメディアだけをみても、ニューヨーク・タイムズ(3600万)、ワシントン・ポスト(4700万)、CNN(6400万)などに対し絶大なるトラフィックを毎月送り出し、一部のニュースサイトにおいては、「(ドラッジレポートの創業者である)マット・ドラッジ氏はアメリカで2番目(大統領の次に)影響力がある人物か?」などと題する記事が掲載されるほどです*。

日本ではおそらくあまり馴染みがないこの「ドラッジ・レポート」とは、 マット・ドラッジ氏が1996年に電子メールニュースレターとしてスタートし、1997年からは主要速報ニュースへのリンクに独自の見出しを盛り込み、運営をしているニュースサイトです。

このドラッジ氏と数名のエディターで運営しているサイトの頻繁な更新頻度、確かな目利き力が人気となり、特に政治の街ワシントンDCなどではブックマークから毎日何度も閲覧する人が多いことで知られています。また、以下のグラフからも分かるように、ドラッジレポートのホームページヘの流入経路のほとんどがブックマークなどからによる直接のサイト訪問であり、ロイヤリティの高い人が頻繁に、しかも長時間サイトを閲覧することで知られています(平均25分)。

ドラッジレポートへのアクセス流入経路を示すデータ(解析サービス「Similarweb」を利用)
[参考]
・Is Matt Drudge the second most influential man in America? | TheHill - http://bit.ly/1EPqxkH
・Why Matt Drudge might be more powerful now than ever before - The Washington Post - http://wapo.st/1JpbLHw
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