【物件選びの知恵004】 杉並区、豊島区は「駅遠」物件にもチャンスあり!?

田中 歩(不動産コンサルタント)
「消滅可能性都市」といわれる豊島区の中心・池袋一帯      Thinkstockphotos/Getty Images

最寄駅から近いのは間違いがない?

住まい選びで気になる要素として挙げられるものの一つに「最寄駅からの距離」があります。

駅から近ければ価格は高く、駅から遠いと価格は低い。また、駅から遠い立地だと、土地の価格は下がり易く、上がりにくいのではないかというのが一般的な感覚でしょう。

しかし、都区部の土地価格が上昇し始めた平成24年から平成27年の地価公示の推移と、最寄駅からの距離を分析すると、区によっては面白い特徴が見られます。

東京都財務局財産運用部管理課が公表している「公示価格個別地点データ(東京都分抜粋)」を使って、東京都23区内に存する地価公示で、平成24年と平成27年の公示地が同一であるもので、「利用の現況」が「住宅」となっているものを抽出します。

<東京都財務局財産運用部監理課 公示価格個別地点データ(東京都分抜粋)>
http://www.zaimu.metro.tokyo.jp/kijyunti/27kouji/index.html

まずは、このデータを用いて、各区ごとの「平成24年度~平成27年度の価格変動率」と「最寄駅からの距離」の関係を分析してみます。簡単に言うと、「最寄駅からの距離」に応じて、価格上昇率にどのような違いが見られるかということを調べます。