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浅田次郎佐藤優江崎玲於奈天野篤ほか 日本の識者30人が毎回観ている「教養が身につく」テレビ番組——そんな見方があったのか!

最近、テレビがつまらなくなった。そんなふうに言われて久しい。しかし、なかには識者を唸らせるような番組もある。教養のある人たちが観ている意外な番組、そして思いもよらないその「見方」とは?

これぞ頭の体操!

「私は毎週日曜夜、NHK総合の動物ドキュメンタリー『ダーウィンが来た!』を必ず観ています。

休日の19時半からという、リラックスできる時間帯に放送されている動物番組ですが、この番組からは、人間とは何かを考えさせられるんです。動物の生き様から、習性、共生など、人間社会に通じる問題を丁寧に、長い時間とおカネをかけて取材しながらも、コンパクトにまとめられている番組です」

「天皇の執刀医」として知られる、天野篤・順天堂大学教授はこう語る。

医師、学者、作家、経営者……教養がある、日本を代表する知識人たちは、どんなテレビ番組を観ているのだろうか。

今回、本誌は識者30人にいつも観ているテレビ番組を訊ねた。すると、我々が識者に抱きがちな堅苦しいイメージとは違った、意外な番組が多く挙げられた。彼らは思いもよらない「見方」をして、テレビ番組から知の素養を吸収しているのだ。

元経済企画庁長官の堺屋太一氏、作家の内田康夫氏、臨床心理士の矢幡洋氏と、3人もの識者が挙げたのが、テレビ朝日系の『クイズプレゼンバラエティーQさま!!』(以下、放送時間は次ページからの表を参照)だ。

京都大学卒の高学歴芸人、ロザン・宇治原史規をはじめとするタレントが、制限時間内に国語や社会などの難問に回答する、チーム対抗戦「プレッシャースタディ」が人気のクイズ番組。

「高度な問題に、瞬時に回答する出演者の博識ぶりには感心」(堺屋氏)

「年を重ねると記憶力の衰えが気になるが、この番組を観ることでそれが確認できる」(内田氏)

と、識者からの評価は高い。さらに、矢幡氏は自身の経験から語る。

「私は昨年、東京大学の大学院を受験したのですが、『Qさま!!』の英語の問題を答えることで、受験勉強の助けになりました。受験問題も、クイズだと割り切れば頭に心地よい刺激を与えてくれる。当たった、間違った、とテンポよく番組を観ていると、自然と頭が鍛えられるんですね」

56歳という高齢での異例の東大大学院合格に、『Qさま!!』が一役買っていたというわけだ。