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この先、何が起こるのか あちこちで煙が上がり、動物たちは逃げ出した「箱根山噴火」現地取材で分かったこと

大涌谷では、いたるところで絶え間なく、噴気があがり続けていた〔PHOTO〕gettyimages

観光客は不安げに立ち去り、地元の住民たちは自らに言い聞かせるように「大丈夫」と繰り返す。今、箱根で、かつてない混乱が起きている。気象庁が発表しない箱根山の真実を、現地で取材した。

マグマで山が膨張

6日早朝、箱根内輪山の最高峰・神山の中腹に位置する大涌谷周辺は、ものものしい雰囲気に包まれていた。

巡回するパトカーが、「大涌谷周辺にいる一般の方、ただちに下山してください」と大音量のスピーカーで呼びかけ、地元の職員も、観光客が残っていないか大声で確認しあっている。

指示に従い下山すると、大涌谷へと続く街道の封鎖を知らずに訪れた多くの観光客がいた。バリケード前で警察官の説明を聞いた彼らは、一様に「えー、そうなんだ」と残念そうな声を上げた。

観光客の中には、外国人の姿も少なくない。状況が飲み込めない彼らは、詰めかけたマスコミの中に英語ができる者を見つけ、「何が起きているんだ」と不安気な様子で聞いている。

運休となったロープウェイ乗り場近くのホテルからは、荷物を抱えた家族連れの姿が。父親に声をかけると、「小規模な噴火と言うけれど、どのくらい危険なのか分からない。子供もいるし不安なので、予定より一日早く旅行を切り上げることにしました」と語り、足早に去っていった—。

今、日本の一大観光地・箱根で、噴火の危険性が高まっている。