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トホホな密着大金持ちの中国人、今度は京都で爆買い「金閣寺で錦鯉をワシ掴み」編
いいかげんにせんかい!バブルチャイニーズ
かつては修学旅行生で溢れた京都の街だが、今では中国人のほうが目立つ〔PHOTO〕gettyimages

今度は「千年の都」に押し寄せた!清水寺、着物、湯豆腐、骨董品、そして芸者遊び。カネはあっても、日本の常識なんてお構いなし。そんな彼らは何に惹かれるのか。バブル中国人の珍道中に密着。

銀閣寺を見て大激怒

「おお、こんなところに鯉がいるじゃないか!大きくて、うまそうだな。おい小龍、一匹掴まえて来い!」

父親の王長興さん(38歳・仮名、以下同)にけしかけられて、9歳の喜富くん(愛称は「小龍」)は靴を脱ぎ捨て、池に足を踏み入れた。

ここは京都・金閣寺。「何か大事な物でも落としたのか?」。王さん一家を取り巻くように、人が集まり始めた。喜富くんが錦鯉をワシ掴みにしたそのとき、王さんがこう声を上げた。

「どうもここでは鯉を捕るのはダメみたいだぞ。今日の晩飯は決まっているし、もういいか。小龍、戻って来なさい」

日本のゴールデンウィークと中国の祝日が重なり、この連休中も中国から大挙して観光客が押し寄せた。古都・京都も例外ではなく、とくに大金持ち、バブルチャイニーズたちがここぞとばかり、伝統ある神社仏閣を目指したのである。

王さん一家もそのうちの一組だ。王さんは北京でIT関連会社を起業し、巨万の富を築いた。そしてこの休暇中に妻(36歳)と長女(13歳)、喜富くんを伴って京都を訪れたのだ。本誌記者は中国の富裕層が案内を頼む日本の旅行会社に依頼して、王さん一家ともう一組の京都観光に密着した。

鯉をあきらめた王さんは、みやげ物店で会社の部下に配る「金箔入り小瓶付きキーホルダー」(520円)を30個ほどまとめ買いした。