[アイランドリーグ]
高知・弘田澄男監督「NPBも注目、台湾人4番・蔣智賢」

希望は秋山、松本の両右腕

 5月に入って3勝5敗1分(成績はすべて12日現在)。連戦が続く中、計算できるピッチャーの枚数が少なく、リーグ最下位と苦しい戦いを強いられています。助っ人として期待していた外国人は軒並みコントロールが悪く、自滅しています。

 ここまで狙ったところに投げられない状況では、キャッチャーのリードも何もありません。今季は前期が終わると2カ月のインターバルがありますから、その間に新しい選手を加え、投手陣は再編成するつもりです。既に代理人を通じ、米国にも話をしていますし、韓国からもサウスポーがテストを受けに来る予定です。

 日本人でも柱として期待していた平良成が腰痛で一時、戦線を離脱し、復帰後も力任せな投球が目立ちます。そのため制球がままならず、カウントを稼ぎにいって狙い打たれるパターンの繰り返しです。

 4月25日の愛媛戦では、正田樹と投げ合い、6回途中2失点とまずまずのピッチングをしたかと思えば、5月1日の香川戦は2回6失点KO。翌日の徳島戦にリリーフで起用したところ、最初の2イニングは0に抑えました。前日の反省を生かしてくれたと思いきや、3イニング目に10失点と大崩れしてしまったのです。

 いいピッチングをなぜ継続できないのか。それは具体的なテーマや課題を持ってマウンドに上がれていないからです。「前回と同じイメージで」といった漠然とした発想では、良い時、悪い時の状態を自分なりに把握し、修正できません。出たとこ勝負のピッチングに終始してしまうのです。これではプロとして成績を残すことはできません。

 平良を例に出しましたが、他の選手にも同じことが言えます。もっともっと突き詰めて野球に取り組まなくては先はありません。我々も口うるさく徹底していくしかないと考えています。

 コマ不足の中で希望の光を探すとすれば、新人の秋山陸(國學院栃木高-BBCスカイホークス)と4年目の松本英明です。秋山はストレートの球速は130キロ台ですが、粘り強く投げています。現状、1勝(2敗)と勝ち星は少ないものの、防御率は1.50。7試合に登板して四死球が12個と少ない点が安定したピッチングにつながっています。

 同じく松本も丁寧さが際立っています。球速は140キロちょっとながら、スライダー、チェンジアップを織り交ぜ、無傷の4連勝。こちらは7試合に投げて四死球はわずかに7個です。この2人を見ても、ピッチャーはコントロールが大事なのが一目瞭然です。現状、前期優勝は厳しくなってきましたから、何とか2人が投げる試合をモノにしながら、投手陣を立て直したいと思っています。