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クルマのメカニズムはどこまで進化する?△○×の限界(下)

EVの走行距離はどこまで伸びる?
答えた人/国沢光宏

現在の電力インフラを使っている限り、妥当な頒価&常識的なクルマ作りだとリーフの実用航続距離150km+50kmが限界だと思う。こう 書くと「テスラの如く電池容量を猛烈に増やせば航続距離を伸ばせるでしょ」と思うだろう。今度は充電に時間がかかってしまう。お腹ペコペコのテスラを 200Vで充電したら、27時間くらい必要。急速充電だって2時間半かかる。

リーフの電池容量なら家庭用200Vで7時間あればフル充電になります。ところが、でございます。リーフtoホームのような装置を使うことにより、 一般家庭でも2倍の速さで充電可能。つまり7時間あればリーフの約2倍の42kWhまで電池を搭載できる。そして電池は直近の数年で2倍くらいの性能にな るといわれているのだった。つまり、リーフと同じ重さで42kWhになるということ。

同時に回生ブレーキの効率だって上がる。リーフ級のボディで10km/kWhくらい走れるようになるハズ。そろそろ結論を出そう。数年後の電気自動 車は、夢や誇張なく400km程度の実用的な航続距離を実現できていると思う。充電は一般家庭の200Vで7時間。急速充電なら10分ぶんで100km走 れるというイメージ。燃料電池車より実用化は早いか?

安いクルマの限界は果たしていくら?
答えた人/鈴木直也

テスラSの最高航続距離は480kmだが

限界まで安いクルマというと、2008年に発表されたタタ・ナノを思い出す。

インド市場向けの簡素なミニカーとはいえ、自動車が30万円足らずで買えるというのは衝撃的だったが、結果としてはこれが爆発的に売れるということはなかった。途上国のインドでも、クルマが買える中間層はもっと「ちゃんとしたクルマ」を望んでいたわけだ。

当時のレートで28万円で売り出されたタタ・ナノ

つまり、クルマがどれだけ安く造れるかという問題より、ユーザーが受け入れてくれる安さの限界はどのあたりか?むしろこちらのほうが重要なのだ。

いま最安クラスのクルマというとミライースの76万円台だが、現実的にはこのあたりが商業的に成立する限界。ここからエアコンやパワステなど省略できるものをすべて剥ぎ取れば、おそらく50万円くらいにはなるかもしれないが、それでは商品としては成り立たない。

安全や環境などの規制が厳しくなるいっぽうの今日、このあたりが低価格の限界じゃないでしょうか?