部下と協力関係を築く
~「世界基準の上司」を目指して(第1回)~

〔PHOTO〕Thinkstock

【序章】はこちらをご覧ください。

プレーヤーからマネージャーへの転換

初めて部下を持った時、かっこをつけずに早く慣れることが何よりも重要である。優れた上司は、どの段階かでプレーヤーからマネージャーへの転換を果たしている。

優秀なプレーヤーは、個人として成果を上げる。他の人には思いもよらない方法で顧客を獲得したり、売上上位を続けたりする。ところがプレーヤーとして優秀だった人が、マネージャーになって成績を落とすことがある。プレーヤーとしての強みが顧客に密着し、最前線の情報を取ることで成り立っていたような場合、マネージャーになってそれが発揮できなくなると一気に戦闘力が落ちてしまう。そこを変えていかなければならない。

・従来ほど現場に行く回数は減ったが、部下を通じたり、トップとの会食の場などを通じたりして、状況を遜色なく把握する
・顧客の課題を今まで以上に深掘りし、時間は少なくても知見を深めていく
・自分の強みを現場への密着から、部下を通じた顧客へのサポート強化など、上司としての仕事に切り替えていく

マネージャーとして部下をうまく活かすことができれば、個人でやる以上に大きな成果を上げられる。一人の時間には限りがあるが、部下が一人でもいれば作業の一部を負担してもらえるし、数人いれば、同時並行的に展開することもできる。入ってくる情報量も格段に大きくなっていく。

誰もが通る道ではあるが、全体をどう把握してどう動かしていくのか、どういう気配りをするのか、どういうコミュニケーション手段を取るべきか、若干の慣れが必要だ。アジャストできないまま上司の立場になると、本人も部下もかなり苦労することになる。部下をうまく動かすことができず、部門としての費用がかさむ割に結果が伴わないからだ。

個人としては優秀であっても、部下を動かすことが負担となれば、本人の気力も戦闘力も落ちていく。
 

世界基準の上司
著者= 赤羽雄二
KADOKAWA/中経出版 / 定価1,512円(税込み)


◎内容紹介◎

部下を持つ者は皆、上司。コマツ、スタンフォード、マッキンゼーとキャリアを積み重ねた著者がかかわった「上司」は、優に三千人超。ナショナルカンパニー、ベンチャー企業で指導してきた上司育成法を実践的に解説。上司はいま、変革の時期! 毎年成長を実現し、人材を100%活用する組織をつくるために、すべての上司が知っておきたい大原則を伝授する!

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