中国
インドネシア文明の特色は「非主体性」と「他力本願」!? ~2015ジャカルタ見聞録(中)~
ALL SEASONS JAKARTA THAMRIN HOTEL のビュッフェ (accorhotels.comより)

【上編】はこちらをご覧ください。

ASEAN地域のホテルにみる共通点

ホテルの最上階15階にある眺望抜群のレストランで朝食を摂りながら、ふと気づいたことがあった。数えてみたらこれまで、ASEAN10ヵ国のうち、タイに5回、ベトナム、マレーシア、シンガポール、それに今回インドネシアに1回ずつ訪れ、それぞれいつも1泊5,000円前後の安ホテルだが、共通していることがあった。それは、他の地域と較べて、朝食が非常に美味なのである。たとえ安ホテルであっても、昼食をパスしてもよいほど、朝食のビュッフェが充実している。

例えば、今回のAll Seasons Hotelでも、レストランの入口に、毎朝6種類の果物が山盛りに積まれ、自由に取れるようになっていた。最初の朝は、スイカ、メロン、パイン、マンゴ、パパイヤ、マンゴスチンだった。ところが日を追って、未知なる果物がいくつも置かれるようになった。そこでまず写真を撮り、後でネット検索して、ブリンビン、サラック、シルサック・・・という果物名を知った次第である。

充実しているのは果物だけでなく、野菜もチャーハンも焼きそばも卵料理も、何もかもが美味なのである。東南アジアに共通した国民の「怠惰」は、おそらく充実した食糧事情によるのではないか。そもそも人が働かなくても、食糧が自生するのである。加えて、これだけ朝食で腹一杯になると、外は朝から灼熱の太陽だし、もう一日何もしたくなくなる。

それでも無理をして外出した。私は若い時分から、未知なる都市に着くと、時間と体力の許す限り、ひたすら歩くことを習慣づけてきた。歩くことによって初めて、大小様々な通りの「有り様」と、そこに棲む人々の「息吹き」が体感できるからだ。というわけで、その日も30度の陽光と大渋滞の排気ガス地獄の中、5時間以上にわたって彷徨い続けた。

まずは、首都ジャカルタの中心であるMonas(独立記念塔)へ向かって、ジャカルタ旧市街のメインストリートであるThamrin通りを北上することにした。