世界経済
ギリシャのデフォルト・ユーロ離脱の可能性はどう読むのが正しいか
ギリシャのバルファキス財務相に借金を返済しようという気は感じられない photo Getty Images

ギリシャ政府の資金繰りを巡る報道が、為替市場でのユーロの動向やギリシャ国債の価格に大きく影響している。4月24日のユーロ圏財務相会合では、事前予想の通り、IMF等の債権団とギリシャの見解は合意に至らなかった。ギリシャを巡る情勢は一段と悪化している。

今後、ギリシャを取り巻く状況は一段と厳しくなっていくだろう。足許、ギリシャの銀行経営は、ECB(欧州中央銀行)の流動性供給に依存している。7月以降の国債償還を乗り切るだけの財源があるか否かも非常に不透明だ。それはギリシャ国債にとって大きな重石となり、相場を圧迫する要因になるだろう。

協議の遅延を招く要因

金融市場では、ギリシャ政府が地方政府や公的機関の資金を中央銀行に移管するという報道を受けて、6月頃までの資金繰りはカバーできるという観測が出ている。そのため、会合後、市場の動きには大きな混乱も見られなかった。しかし、この状況を楽観すべきではない。

問題は、ギリシャ政府がすべての借金を返済することが、事実上、不可能に近いことだ。バルファキス財務相は、「ギリシャのユーロ離脱は脅しではない」と公の場で述べている。そこに、債務者として返済に努めようという姿勢は見当たらない。その結果、ギリシャの立場が債権団より強いという見方すら可能な状況になっている。

こうしたギリシャ政府の態度が合意の形成を妨げ、いたずらに時間を費やす原因になっている。会合でギリシャは改革案に部分的に合意し、支援金を一部前倒しで受け取ることを求めた。当然、この要求はEUやIMFに拒否された。ギリシャは債権団が要求する財政再建の基準をいまだに受け入れていないからだ。

この続きは、プレミアム会員になるとご覧いただけます。
現代ビジネスプレミアム会員になれば、
過去の記事がすべて読み放題!
無料1ヶ月お試しキャンペーン実施中
すでに会員の方はこちら