[プロ野球]
佐野慈紀「緒方カープ、逆襲へ決断を」

スポーツコミュニケーションズ

大谷の中1日二刀流起用は心配

 もうひとつ、デュアンテ・ヒースの扱いをどうするかも課題です。ヒースは昨季、途中加入で先発として活躍しました。今季はチーム事情で抑えに回りましたが、既に2敗を喫するなど不安定な内容です。ここにきてクローザーは中崎翔太に変更になったようですが、リリーフとして状態が上がるのを待つか、それとも先発に戻すのか、決断が必要でしょう。

 ヒースがリリーフ向きでなければ、ブルペンの補強も考えなくてはなりません。この見極めを早急に行い、勝ちパターンを確立させることが逆襲の条件と言えます。

 開幕前に下位予想をしながら、上位に来ているのが日本ハムと中日です。日本ハムはジェレミー・ハーミッダ、ブランドン・レアードの助っ人がチームを引っ張りました。ただ、一回りすると、どこも研究して対策を練り、当初の勢いはなくなってきました。

 それよりも心配なのが大谷翔平の起用法です。今季は二刀流を進化させるべく、先発登板から中1日でバッターとしてスタメン出場しています。しかも任されているのは中軸です。打線の中心となれば、相手も簡単に打たれるわけにはいきません。コンディションがきつい中、結果を出すのは簡単ではないでしょう。事実、ここまでバッターとしての成績は打率.216、2本塁打、5打点です。

 先発では開幕5連勝と、欠かせない柱だけに、打てないこと以上に無理を重ねての故障は避けなくてはなりません。野手の起用は登板から中2日空け、打順もラクなところで打たせた方が、チームにも本人にもマイナスにならないのではないでしょうか。

 中日は投手力で競り勝つ、強かった頃の野球ができています。ベテラン頼みのチームから、福田永将ら新戦力が出てきました。また“3D”と名称がついたエクトル・ルナ、アンダーソン・エルナンデス、リカルド・ナニータのドミニカ人3人衆も打線を機能させています。下馬評が低いチームは最初につまづくと苦しくなりますが、こうすればうまくいくという成功体験ができたのは大きいでしょう。