田原総一朗×若宮啓文(朝日新聞元主筆)
憲法記念日スペシャル対談 後編
改憲、安保、総括…「誤解だらけの」朝日新聞

「田原総一朗×若宮啓文 前編 安倍首相叩きは朝日新聞の社是発言の真実」もお読みください

若宮啓文氏(右)は、朝日新聞主筆を務め退社、現在は(公)日本国際交流センター・シニアフェロー

 問題提起として政権批判がなかったら危ない

田原:あえて言うなら、2014年の8月、9月の時期を経てから、ちょっと朝日の記事は生彩を欠いているんですよね。

若宮: それは私が見てもちょっとおとなしい感じがあると思うんですが、これだけバッシングされていて、しかも「安倍叩きは朝日の社是だ」なんてことを本当に言ったという話まで流布されていると、そういう誤解を与えたくない、ということになるわけですね。

田原: どっちかというと、毎日新聞のほうがとんがっているんですよ。だから、朝日ももうちょっととんがってくれなきゃ。

若宮: だから、田原さんにはそういうふうにもっと朝日の尻を叩いてほしんですよね。

田原: 最近週刊朝日の連載ではしょっちゅう叩いているんだけど(笑)。やっぱり朝日らしい権力批判をバシッとやらなければいけないんだよね。読売新聞や産経新聞は今の安倍政権を支持する立場ですよね。権力をチェックするという立場で、そこは朝日新聞にもっと頑張ってほしい。

若宮: 私も今は朝日の人間ではないですし、発言力があるわけでも何でもないので、そういうのは田原さんに大いに言ってほしいんです。朝日的なものが主流であった時代には、その逆の言論が頑張る意味があったと思いますよ。だけど、今みたいに政権ベッタリ的な言論が多い中では、朝日、毎日、東京、中日のような新聞が頑張らないといけない。

批判がすべて正しいというわけではないですが、問題提起として政権批判がなかったら危ないと思うんですよね。それは田原さんだってまったく同じ意見だと思うんです。百田さんとの対談を見ると、田原さんもずいぶん百田さんに合わせているなと感じるんですよ。少しは朝日を擁護しているところもありましたが。

田原: 僕が百田さんと意見が違うのは、百田さんは朝日が国益を損ねたと言っているんだけど、僕は損ねていないと思う。国益ってのはそんなに簡単に損なわれるものじゃないし、そんなことを言っていたら、たとえば2013年の12月26日に安倍首相が靖国に参拝した、それでアメリカが「失望した」と表明した。あれこそ国益を損ねたんじゃないかと思うので、国益ってそういうものだと思うんですよ。

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