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あなたはご存知でしたか最低額でも年間58万円 がんでも、実はもらえる意外な「公的年金」
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(エ)身の回りのある程度のことはできるが、しばしば介助が必要で、日中の50%以上は就床している。自力で外出することは、ほぼ不可能。

(オ)身の回りのこともできず、常に介助が必要で、終日就床を強いられ、活動の範囲がおおむねベッド周辺に限られる。

この(イ)か(ウ)に該当すると3級、(ウ)か(エ)だと2級、(オ)だと1級に相当する。これらが、医師の診断書などの資料をもとに、日本年金機構の認定医によって判断される。

「実際に受給が認定されるのは、がんのステージが進んでいるケースや、転移・再発の場合が多い」(宇代氏)というものの、がんでの闘病生活により、全身が衰弱して(イ)の状態に陥ることはよくある。その場合、厚生年金であれば、3級に認定される可能性があり、障害年金をもらえるということだ。

また、まったく働けないほどの重症でないと、障害年金なんてもらえないのでは?と思うかもしれないが、障害年金を受給しながら働くことはできる。健康な人と同じというわけにはいかなくとも、障害厚生年金の場合、3級では約40%、2級でも、約24%の人が仕事をしながら年金をもらっている。

前出の望月さんも、手足のしびれや抗がん剤による副作用が強く、(エ)の状態だとして2級に認定されたが、リハビリを続けた今では週に10時間だけだが働いている。

この等級は、望月さんのように症状が改善した場合には2級が3級になったり、「日常生活に支障なし」とみなされれば、支給が停止されることがある。その逆に、症状が悪化した場合には、3級を2級に、2級を1級にする額改定を請求することができる。

障害年金の認定には、特にうつなどの精神的な疾患は判断が難しく、診断書を書く医師、また認定医による差が大きい。一度請求が却下されても、違う医師によって認められることもあるので、あきらめることはない。

他にも骨折や腰痛、糖尿病、緑内障など、それぞれの病気がどんな基準で判断されるのか、上の表に一例をあげたので参考にしてほしい。

あまり知られていない「障害年金」という制度。これを機に、自分や家族の病気のこと、もしもの時の費用について、あらためて考えてみてほしい。

「週刊現代」2015年4月25日号より


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