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あなたはご存知でしたか最低額でも年間58万円 がんでも、実はもらえる意外な「公的年金」
週刊現代 プロフィール

望月さんの場合、肺に影が見つかった健康診断の日が初診日となる。サラリーマンだった望月さんは、それまで年金を給与天引きで納付していたため、障害基礎年金と障害厚生年金を受け取れた。

そして、初診日に次いで重要なのが、初診日から1年6ヵ月後の「障害認定日」。初診日から1年半が経って、軽症だったものが悪化したり、または重篤だった症状に改善が見られない時などに、障害と認定されるのだ。

あきらめるのは早い

この障害の程度で「等級」が決められる。この等級については、それぞれの障害に対して日本年金機構が定めた基準によって認定される。

障害基礎年金は1~2級、障害厚生年金、障害共済年金は1~3級がある。障害厚生年金については、3級に満たない場合には一時金として、「障害手当金」が受給できるケースもある。

簡単にいえば、1級は「ほぼ寝たきりで、日常生活を一人で送れない」、2級は「日常生活に著しい制限を受け、外出することがほぼできない」、3級は「外で活動できるが、労働に著しい制限を受ける」場合に相当する。

当然、受給額は級が上がるほどに高くなる。障害基礎年金の年額は、年度によって変動し、今年4月からは1級で97万5100円、2級で78万100円。さらに高校生までの子供の数に対して、第2子までは22万4500円、第3子からは7万4800円が加算される。

障害厚生年金は、厚生年金の加入年数および給料によって変動し、配偶者がいる場合には加算される。ただし、3級については最低保障額が定められており、その額は年58万5100円。もしもらい損ねていたとしたら、大変な額だ。

会社員時代は月収40万円ほどで、2級と認定された望月さんの場合の障害厚生年金は、配偶者の加算も合わせて、年間で約125万円。障害基礎年金(2級)と合わせて、約225万円の年金を受け取ることができたのだ。

では、具体的にはどれくらいの症状であれば障害年金を受給できるのか。

がんや内臓疾患の等級判断の際に用いられる主な目安の一つは、次のような5段階の区分だ。

(ア)無症状で、社会活動ができる。

(イ)軽度の症状があり、肉体労働は制限を受けるが、歩行、軽作業や座業はできる。

(ウ)歩行や身の回りのことはできるが、介助が必要なこともある。軽労働はできないが、日中の50%以上は起きている。