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日経新聞の連載が「面白すぎる」と大評判 いじめ、カンニング、家出に闇アルバイト ニトリ社長(似鳥昭雄氏)に聞いた「私の履歴書」ホントのところ(上)

ニトリHD創業者・似鳥昭雄社長が綴る半生は、にわかには信じられない強烈なエピソードばかり。一体、彼は何者なのか—。「私の履歴書」にも書かれていない半生を、本誌に告白した。

銀シャリなんて食べられない

「日経新聞の連載『私の履歴書』を始めてからというもの、たくさんの反応をいただいています。こんなに反響があるとは、私自身も驚いている」

こう切り出すのは、家具小売大手・ニトリHDの創業者、似鳥昭雄社長(71歳)だ。

28年連続の増収増益を達成し、飛ぶ鳥を落とす勢いの同社。お家騒動で失速するライバルの大塚家具を尻目に、いまや「家具業界のユニクロ」とまで称される。そんなニトリを、似鳥社長は一代で築き上げてきた。

その似鳥社長が4月1日から開始した日経新聞の「私の履歴書」が今、「面白すぎる」と評判を呼んでいる。そこに綴られているのは、一般的な経営者のイメージからはかけ離れた、壮絶なエピソードばかり。例えば、こんな具合だ。

・貧乏な家庭に育ち、「もっと食べたい」と言えば味噌汁を体にかけられ、殴られた。

・家業のヤミ米配達中に同級生に出くわし、創成川に落とされ死にかけた。

・憧れの北海学園大学に編入するため、友人と結託してカンニングで乗り切ろうとした。

・学生時代のアルバイトでは、極道を演じて借金の取り立て屋をしていた。

・社会人になってから入社した父親の会社では盲腸を患ったにもかかわらず仕事を強制され、たまりかねて家出した。

いじめ、カンニング、闇アルバイトに家出……。ここまでインパクトのある話がズラリと並ぶと、つい「本当なの?」と眉にツバをつけたくもなるだろう。「私の履歴書」に書かれていることは事実なのか。真偽のほどを確かめるべく本誌記者が向かったのは、ニトリの東京本部。そこに、似鳥社長は颯爽と現れた。

—「私の履歴書」を読むと、波乱に満ちた人生を送ってこられたようです。あんなことが本当にあったのでしょうか。

「ええ。もちろん事実ですよ。すべて私自身がしてきた経験です」

—ご両親には、かなり厳しく育てられた。

「物心ついた頃から、おふくろにはしごかれました。ウチのおふくろは今年で96歳になるんですが、今でも元気でね。幼い頃から、日々鉄拳で気合を入れられていました。父親からも、月に一度は気絶するくらい殴られていた。とにかくウチは貧乏だったので、私が働かなければいけなかった。ちょっとでも仕事をさぼろうものなら、すぐに拳が飛んできました」