毎日新聞一面はじめ左派系識者の「格差拡大」「官製相場」批判の大間違い 
AIIB問題も、「格差」の問題も今後必ず好転する!?       photo Getty Images

先週本コラムで書いた「日米が参加しないAIIBの致命的欠陥。中国は必ず日本に水面下で参加を求めてくる」(http://gendai.ismedia.jp/articles/-/42865)が、読者皆様のおかげで好評、毎日アクセスランキング上位だった。

それに関連して、先週末に、今週22日に日中首脳会談を行う方向で調整しているという報道があった。安倍首相が21日から3日間の日程でアジア・アフリカ会議の60周年記念首脳会議に出席するためインドネシアに訪問する予定に合わせたものだ。

先週の本コラムに書いたように、このままでは、AIIBはうまく業務を行えない。焦っているのは中国であり、この日中首脳会談は、AIIBに日本の参加をうながすために中国から側から働きかけてきた可能性がある。安倍首相が、その後に訪米するので、アメリカにも参加するように安倍首相に頼む可能性もある。安倍首相がどのような対応をするかが注目だ。

 毎日新聞の「地域間格差拡大」報道への疑問

さて、本日のコラムは、17日一面の毎日新聞の記事を取り上げよう。毎日新聞は、全国の自治体のジニ係数を調査したところ、2013年に数値が上昇し、アベノミクスが地域間格差を拡大させていることが裏付けられたと報じている。

そもそもジニ係数とは、所得の不平等感を0から1の間で示す数値。「0」は完全な平等で、大きくなるにつれて不平等となり、「1」は1人だけに所得が集中する状態。0.4くらいより大きいと不平等だと言われる。

この係数を実際に計算するのはエクセルの練習にいい。所得を小さいものから並び替えて、累積所得を計算する。完全に平等なら、累積所得は右上がりの直線になる。ところが、不平等なら、累積所得は右上がりで、スタートは直線と同じ最後も直線と同じだが、その間は直線より下になる。これをロレンツ曲線という。不平等が大きければ、直線とロレンツ曲線との間の三日月型の面積が大きいはずである。この三日月型の面積と直線の三角形の比率がジニ係数である。

例えば、5人で、それぞれの所得が100、100、100、100、500とする。この場合の累積所得は、下図の青線になる(縦軸、横軸ともに最大値が1になるように調整している)。

もし、所得が平等ですべて100なら、累積所得は、下図の赤線(累積均等所得)になる。

ここで、ジニ係数は、赤線と青線に囲まれた部分の面積と、赤線とその下にある直角三角形の面積との比率である。赤線と青線に囲まれた部分の面積は、青線とその下の5つの台形(一つのは三角形)の面積がわかれば計算できるので、ジニ係数=(三角形-台形の和)の面積/三角形の面積 で計算でき、0.36になる。

例えば、10人で、9人の所得が100、残り一人の所得が500であると、ジニ係数は下図のように0.26と下がる。

ただし、この場合、格差を感じるのは、4人から9人に増えている。一方、所得500は、5人に一人から、10人に一人と特別な存在になっている。

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