『東大合格生が小学生だったときのノート』の著者に教わる、親子で「ノート力」アップする6つの約束

『東大合格生が小学生だったときのノート』を刊行を記念して太田あやさん講演会&サイン会を4月29日(水)に「たまプラーザ テラス」で開催! 詳しくは本文最終ページの文末をご覧ください。

子どもの「問題を解く力」を養う秘訣は「ノート力の向上」にあった

東大合格生のノートはかならず美しい』シリーズ(文藝春秋)で50万部を超えるベストセラーを放った太田あやさんは、8年間にわたる取材のなかで、彼ら東大合格生が小学生時代、学校や塾の授業で書いたノートを借り、分析を進めていました。集めたノートの数は、じつに100冊以上にのぼります。

中学・高校生を対象に、難関大学を目指したいという受験生に向けて書かれてきた“ノートシリーズ”ですが、その読者は、大学生はもちろん、ビジネスパーソンにまで広がりを見せてきました。

筆者の太田さんは、一方で、「ノートを書くことは楽しいんだって、もっと対象年齢の低い子どもたちに伝えたい」という思いを温めてきました。それが、このたび『東大合格生が小学生だったときのノート ノートが書きたくなる6つの約束』(講談社)という形で結実しました。

彼らの個性溢れるノートから、太田さんが読み取ったのは、ある一定の法則でした。

新学期が始まり、そろそろ授業も本格化するこの時期、とくに小学生のお子さんをお持ちの保護者は、お子さまが、学校で書いているノートに注目してください。太田さんの提唱する小学生向けの「ノート術」を身につければ、平常の授業を聞くだけでも基礎学力を上げることができるのです。

5年後の20(平成32)年には、学習指導要領が改定され、よりいっそう、「自ら考える子ども」が求められる時代を迎えます。また、大学入試制度も変化を求められており、センター試験の廃止が検討されています。正解が用意された問題を解く力ではなく、自らが課題を設定して、それを解決する力を持った人材を育成するのが目的でしょう。

新学期がスタートしたいま、「ノート力」をアップして、「自学自習できる子ども」を育てる秘訣を、太田さんに聞きました。

「どうして、ノートを取らなくてはいけないの?」

――太田: みなさんは、自分のお子さんが学校や塾で書いているノートを見たことはありますか?

東大合格生への取材を通して、子どものことを知るのに、彼らが書いたノートを見ることは、とても大きな手がかりだと感じています。いま習っている勉強に、どれくらい集中できているのか、勉強することを楽しめているのか、習ったことを理解しているのか・・・。 ノートの書き方や字のていねいさから、お子さんがどんな表情で授業に取り組み、心の中で「わかった!」とか「難しいな」と思っている様子が見えてくるはずです。

しかし、小学生、中学生ばかりか、高校生になっても「ノートの取り方がわからない」という声が、多く聞かれます。そのなかには、各都道府県でトップクラスの公立高校の生徒も含まれています。プリントを配る形式の授業スタイルが増え、真っ白なノートに一から何かを書き始めるという経験がないことも一因でしょう。

小学生のお子さんを持つお母さんから聞いたのですが、娘さんから、こんな質問をされたそうです。

「どうして、ノートを取らなくてはいけないの?」

私自身、この質問をされたら、どう答えるだろうかと考えました。

話を聞かせていただいた東大合格生の多くは、「ノートをとることが楽しかった」と言っていました。そんな言葉に、ノートを取る意味のヒントが隠されていると思います。

彼ら、東大合格生のノートは、一言で言えば「美しい」のです。「嫌々ながら板書しただけ」という要素は微塵もなく、教師や講師が授業で話した知識を「記録」し、自分の頭に定着させるために「整理」してまとめ直して、さらにその知識を問題演習というかたちで出題者に「伝達」するという、書くという行為における3つの原則が、きちんと抑えられています。

私が集めた「東大合格生たちが小学生だったときのノート」から見えてきた約束事を紹介しながら、ノートを書くことで基礎学力が向上するという意味をお伝えできればと思います。

さっそく、その約束事を6つ、ご紹介しましょう。