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安倍政権の「外交敗北」か!? AIIBに加盟申請しなかった日本の2つの誤り
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党中央と国務院が主導・牽引してきた経済発展の『新常態』

4月15日、この日の中国のトップニュースは、『習近平 国政運営を語る』という分厚い習近平主席の著書が世界で400万部を突破した、というものだった。中国のニュースによれば、中国国内はおろか、世界中がこの話題で持ちきりだという。

確かに日本でも昨年後半くらいから大型書店に並び始めたが(なぜかアマゾンでは売られていない)、私の周囲に買ったという人はいない。ちなみに私は、昨年末に北京に行った時、中国の知人からプレゼントされた。実はプレゼントしたいと持ってきた中国人は3人もいたが、二人目からは辞退した次第である。何だかお歳暮のつけ回しのようだったが、恐縮ながらまだきちんと読んでいない。私に持ってきた3人も、全員中国共産党員ながら、誰一人読んでいないようだったので、文句はあるまい。

さて、このトップニュースは、あくまでも「前座」である。この日、『習近平 国政運営を語る』の次に報じられたニュースと、3番目に報じられたニュースこそが重要だったのだ。

2番目のニュースは、国家統計局が第1四半期の中国経済の重要データについて発表した、というものだった。

この日の午前10時、記者会見に臨んだ国家統計局の盛来運スポークスマンは、前置きとして次のようにもったいをつけた。

「今年に入って、複雑な国際情勢と国内経済の下降圧力が増大する困難な局面に直面する中で、党中央と国務院は、『穏やかな中に進展を求める』ことを全体の基調として、経済発展の『新常態』を主導し、牽引してきた。経済発展の質と効率を高めることを最重要視し、スキームを調整し方式を変更。さらに突出した位置から改革開放を深化させ、市場の活力を刺激し、民生の保障を強化し、国民経済の運行をおしなべて平穏にし、スキームの調整を少しずつ進め、新たな動力の育成を加速させてきたのだ」