【有料会員限定記事】すべての人にとって望ましい男女平等の議論をしよう!/シェリル・サンドバーグ(FacebookCOO)&アダム・グラント(ペンシルベニア大学ウォートン校教授)
〔PHOTO〕Thinkstock

もはや女性なくしてグローバルな競争力はもてない

男女平等によって女性が得られる利益は分かりやすい。職場の幹部ポジションの増加や賃金の上昇、家庭でのサポートの強化などだ。男性は女性がうまくいくだけで、自分が不利になると思うかもしれない。ところが驚くことに、実際は男女平等は男性にとってもよいことなのだ。

男性が仕事でチームを成功させようとした場合、ベストな方法は何か――。そのひとつは、女性の数を増やすことだ。昨年の秋、中国のEコマース会社として驚異的な成長を遂げてきたインターネット業界の寵児「アリババ」が上場した。創立者のジャック・マーは「アリババ成功の秘密の1つは、女性が大勢いることだ」と説明した。アリババでは従業員の47パーセント、また幹部の33パーセントが女性である。

次の調査結果がジャック・マーの言葉を裏付けている。女性は新しい知識、スキル、ネットワークを提供し、不要なリスクをとることが少ない。チームと組織がうまく機能するような形で貢献する。成功したベンチャー企業の女性幹部の割合の中央値は、失敗した企業の2倍以上だ。さらに過去15年にわたる、スタンダード&プアーズ1500社の分析結果もある。イノベーションを追求する企業では、女性幹部が多いほど市場価値を実現しているという事実もある。

こうしたことが会社の利益につながるのかと疑問に思う男性もなかにはいるだろう。また、女性にとっても、それは個人の犠牲の上に成り立っているのではないか、あるいは、結局、自分の出世が阻まれることになるのではないかと思うかもしれない。

しかし、それは間違いだ。これはゼロ・サムゲームではない。利益の増大は、それに伴う報酬や昇格を意味する。リスクは女性を受け入れないことにあるのだ。多様な従業員のスキルを活用できないチームはおくれをとるだけだ。

シスコ(Cisco)のCEOであるジョン T. チャンバースとルノー・日産アライアンスのCEO、カルロス・ゴーンは、女性幹部の割合を増やさなければ、グローバルな経済のなかでの競争力はもてないと述べている。

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