「教育業界の革命児」と「ゴースト暗算の発明者」が実践する知的生産力を上げる方法

「日能研関東」小嶋勇会長×『東大医学部生だけが知る 超・知的生産法』著者・岩波邦明氏 スペシャル対談

町の学習塾からスタートし日能研を一代で築き上げた小嶋勇氏と、東大医学部卒で革命的な暗算法である「ゴースト暗算」を発明した岩波邦明氏。実は、二人の付き合いは数年前までさかのぼる。勉強法や仕事術にも共通点の多いお二人に、その出会いから成果を出すための秘訣、そしてこれからの夢などを語っていただいた。

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左:小嶋勇氏 右:岩波邦明氏

――お二人の出会いを教えてください

小嶋: 知人の紹介で会う事になったのが、最初のきっかけでした。

会ったときに、最初に僕が聞いたのは「なんで、塾を作るんだ?」ということ。「東大医学部を卒業したなら、医者になりゃいいじゃないか」と言ったら、「僕は医者ではなく、起業の道を進みたい」と返ってきた。「なんで塾をやりたいんだ?」とさらに聞くと、「弟のために病院を作りたい。そのためになるべく早く、資本を作りたい」と言ったのを、今でも覚えている。

ただ、そのときに金髪の長髪でラフな格好をしてきたので、最初に「人に会いに来るのに、その格好は何だ」と怒鳴った。当時の岩波さんは学生で、「自分の素を見せればいい」というつもりで来たと思うけど、僕は、最初に会った瞬間、人を訪ねてくる服装としてよろしくないと思った。そこで、「次にまた会いたいんだったら、髪を短く切って服装を直せ」と言って、帰したんだよね。

岩波: 最初に小嶋会長にお会いしたときは本当に駄目でした。勘違いをしていた部分もあったのですが、日能研の創業の方に会うというチャンスをいただけたということで緊張して、何を話したかも全然、覚えていません。ただ小嶋会長が温かく叱ってくださったということは、すごく印象に残っています。

小嶋: 叱ったっていうよりも、岩波さんのためにはっきりと言わないといけないと思った。

岩波: 最初のときに限らず、小嶋会長からはたくさんアドバイスをいただいて、何も分からなかった昔に比べて、今は少し、そうした物事が見える様になった気がします。

小嶋: 最近、だいぶ良くなってきたよな。

岩波: あのときは、まだ考えが全然足りなかったなと、感じます。

「子どもたちのため」からゴースト暗算は生まれた

――お二人にとって仕事とは何ですか?

小嶋: 僕は、仕事は趣味だと思っています。仕事と思ったら嫌だけど、趣味なら何時間でもできる。

だから創業したときには、365日・3年間休んだことなかった。病気もしたことない。だけど、趣味だから何時間やっても平気。仮に睡眠がなくなっても平気。趣味だからね。仕事としてやっていたら、もたなかったと思う。

やった仕事が人さまに喜んでもらえると、また誰かが僕を頼ってくれる。その信用をたくさん作るのが、仕事ではないかなと思う。

相手に信頼してもらえれば、感謝もしてくれる。感謝すれば、後からビジネスはついてくる。それを、多くの人が勘違いするのは、もうかるからやろうとする。正しいか、正しくないかっていうことを先に考えて、それが正しければ伸びていきます。会社の利益とか儲けっていうのは、後からくるものであって、先に取るものではない。