野球
二宮清純「今季のカープは“鯉のぼりから”か!?」

現状最下位も先発陣は強力

 バリバリのメジャーリーガー黒田博樹投手の8年ぶりの復帰もあって、今季、広島を優勝候補に推す評論家・解説者は少なくありません。

 ざっと調べたところでは、里崎智也さん、佐々木主浩さん、石井一久さん、槙原寛己さん、牛島和彦さん、荒木大輔さん、岩本勉さん、金村義明さん、武田一浩さん、西村徳文さん、佐野慈紀さんたちが広島の優勝を予想していました。

 しかし、開幕から11試合の時点で、3勝8敗の単独最下位。延長戦はすべて黒星(5戦5敗)です。とりわけ痛かったのが3月31日からの7連敗。横浜DeNAに対する同一カード3連敗は実に6年ぶりでした。

 広島を揶揄する言葉に「鯉のぼりの季節まで」というものがあります。開幕からしばらくは調子がいいが、他球団の状態が上がってくる頃には後景に退いてしまっているという意味です。

 ある広島OBの評論家は「今季は鯉のぼりの季節どころか、(鯉のぼりが)空を泳ぐことはないかもしれない」と苦笑を浮かべて語っていました。

 私見を述べれば、広島がこのままで終わることはないと思います。その根拠は安定した投手力です。リリーフ陣に課題があるのは事実ですが、前田健太投手、クリス・ジョンソン投手、黒田博樹投手、大瀬良大地投手、野村祐輔投手で組む先発陣はリーグ屈指です。

 それが証拠に、最下位に沈んでいる広島ですが、2.48というチーム防御率は東京ヤクルトの1.45、中日の2.35に次いでリーグ3位(4月8日現在)。打線の援護があれば、白星と黒星が入れ替わっていた試合がいくつもありました。