録画時代の本格到来。テレビ局は録画されにくい編成や番組作りを徹底的に研究すべし!

Photo by Thinkstock

地デジで録画が増え、視聴率が低下

内閣府の2014年の発表によると、光ディスクプレーヤー・レコーダーの世帯所有率は71.3%。同じくDVDプレーヤー・レコーダーは56.4%。そして、ブルーレイのプレーヤー・レコーダーは39.7%だった。

各機器を複数所有している世帯もあるだろうし、調査以降も普及は進んだと見られるため、これらのデジタル録画再生機器を所有する世帯は計約8割に達していると考えていいだろう。

2006年の文部科学省の発表では、一般世帯におけるデジタル録画再生機器の所有率は27%に過ぎなかったので、その普及は一気に進んだことになる。

背景には2011年の地デジ化がある。地デジは画質と音声の高品質化をもたらしただけでなく、録画と再生を容易にした。しかも、ビデオテープの時代とは違い、画質と音声に大きな劣化がない。

地デジ化から4年近くが過ぎ、デジタル録画再生機器が浸透したことで、テレビと視聴者の関係は大きく変わった。もはや好きな番組を見るために外出等を控える人は稀だろう。録画で済ませてしまうはずだ。どの番組を見るか悩む人も減っただろう。迷ったら、とりあえず録画してしまえば良いのだから。

録画が増えた分、リアルタイムで番組を見る人は減り、視聴率は全体的に低下した。とくに連続ドラマは録画で楽しむ人が増え、視聴率は目に見えて下がった。このため、最近、NHKと民放のドラマ制作者から、ほぼ同じ内容の私見を聞かされた。

"視聴率だけを考えると、今の連ドラは朝ドラのような放送形態が有利"

毎週1回、1時間放送する連続ドラマは録画にまわされてしまいやすいが、月曜日から土曜日まで15分ずつ放送される朝ドラは録画されにくいということだ。

事実、朝ドラを録画して見る人は少数派だろう。そのせいだろうか、プライムタイムの連ドラの視聴率が伸び悩むのをよそに、『マッサン』や『まれ』など最近の朝ドラは視聴率好調だ。