プロ野球2015 開幕大特集 広島カープを見よ!
巨人も阪神も怖くない 黒田よ、前田よ、最大の敵は中畑DeNAだ

弱小時代を乗り越え、優勝候補と目されるまでに成長した広島カープ。だが、苦難のときを経て、力をつけたのはカープだけではない。熱き指揮官に率いられた横浜が、赤ヘル軍団の前に立ちはだかる。

あの明るさが怖い

「『優勝したい』ではなく、『優勝しなければならないシーズン』だと思っています」

今シーズン、広島カープの選手たちに意気込みを問うと、返ってくるのは決まってこの答えだ。

前田健太、丸佳浩、菊池涼介ら若手が主力として成長したチームに、メジャーでさらに成長を遂げた黒田博樹が復帰した今季のカープ。かつてないほど充実した戦力だけに、「優勝に最も近いチーム」であることは、選手たちも自覚している。

さらに今季は、昨シーズン、優勝争いの末敗れた巨人と阪神のチーム状態も芳しくない。

「巨人は村田修一や阿部慎之助といった主力が、年齢を重ねたことで力を落としている。投手陣を見ても、去年活躍した中継ぎ陣はすでに崩壊しています。

阪神も同様。何よりも、要のポジションである捕手がいない。梅野隆太郎は期待の若手ですが、まだ23歳ですからね。キャッチャーが安定しないチームが優勝した例は、ほとんどありません」(スポーツ紙野球担当デスク)

今年のペナント争いが、広島を中心に進むことは、まず間違いない。しかしだからといって、必ず優勝できる、などという保証はない。

プロ野球の世界に絶対はないし、何より、たとえ巨人と阪神がダメでも、24年ぶりの優勝を目指すカープの前に、予想外のライバルが立ちはだかるからだ。

髙橋慶彦や山本浩二らと共に、カープ黄金時代の中心選手として活躍した山崎隆造が語る。

「正直、怖いのは横浜DeNAです。横浜に、カープと似た雰囲気を感じるんですよ。カープ同様、活きのいい若手たちが育ってきていて、上昇気流に乗っていますからね。

彼らを率いているのが、中畑(清)監督というのも忘れてはいけない。あの明るさで、選手たちを上手く乗せている。監督就任から今年で4年目ですが、リーグの台風の目になりうるチームを作ってきたな、という印象です」

「マシンガン打線」と呼ばれた強力打線を擁して日本一を達成した'98年以来、優勝からは遠ざかっている横浜。

その間、村田修一や内川聖一など、手塩にかけて育てた生え抜きの主力選手たちを、巨人やソフトバンクといったカネ持ち球団に奪われることもしばしばあった。

[野球]
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スポーツコミュニケーションズ